たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『眩耀の谷』『Ray』-東京宝塚劇場公演千穐楽LV(4)

2020年10月02日 23時08分25秒 | 宝塚
星組『眩耀の谷』『Ray』-東京宝塚劇場公演千穐楽LV(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c2e5b3ee4af29a2c8e2d93b8ace86b52

『幻想歌舞録 眩耀の谷~舞い降りた新星~ 作・演出・振付;謝珠栄』より


「S9Cパジャンの家

礼真「きっと元気で生きている。そう信じなければ・・・。お主の思いは、母の思いはきっと天に届く。そなたの子は周と汶(ブン)族の地を結ぶ子だ」

トウカ「周と汶族の地を結ぶ子・・・」

礼真「そう、希望の子だ」」


「S15眩耀の谷

トウカ「真が偽りか、全ては人の心が決めるもの。礼真(レイシン)殿は私たちの前に現れるべき人なのです。覇星を祭る夜、パジャンは言った。王を失くした汶(ブン)族に新しい王が現れる日が来る、と・・・」

礼真「汶族の祖先たちがこの亜里(アリ)の地に来て、天から与えられし万物をこよなく愛し、守り続けたのは、聖地である谷や黄金や秘薬を奪われるのを恐れたわけではなく、この地が自分たちの命を繋ぐふるさとになると信じたからではないか・・・。我ら人は命さえあれば、生きてさえいれば何事も成し遂げることができる。又新しい大地を見つけ、命を育む。これが人として、生まれてきたものの使命ではないか。そしてそうやって祖先は生き抜くために努め、今の我らがいる。我々には言葉があり、語り合うことができるのに。権力で押さえつけようとする愚かな者たちのために、大切な命を捨てることはない。麻蘭(マラン)王が私に告げたかった事は、戦を避け、新しい天地を求めて行け、と。それは天意。天からの言葉だ」

礼真「私は今、この美しき亜里の地を離れ、新たに生きる場所を見つける。お主たちと共に。汶族の生命をつなぐために!それが私の天命だ。愛する者たちと共に生きることにより、その地は我らの故郷に、国になるのだ。それまでどんな事があっても生き抜くんだ。あの大木のように、そして自由な鳥のように」

『後の世に 繋ぎ残すのは
 天より贈られし この生命たち
 戦いは もう見たくはない
 守るべきものは 尊き生命

 蘇る生命の鼓動が
 新しい門出 祝うように
 閉ざされた扉を開こう
 光の大地に出会うために』」

(『ル・サンク』208号より)

謝珠栄先生の、新生星組の門出を祝う生命(いのち)の讃歌。