思ったよりもじわりじわりと余韻がきている月組『夢現無双』『クルン・テープ』、宝塚大劇場千穐楽ライブビューイング。珠城りょうさんの人間力が最大限に発揮されたのはカーテンコールが4回ぐらい続いたかな、それでも客席の拍手が続く中で、最後緞帳の前にひとり登場した時だったのだと気づき、なんだか涙がでそうになっています。月組ジャンプで締めが終わったあともカーテンコールは続きました。あの時、おそらく白い装いの美弥るりかさんファンで埋まった客席がいちばん待ち望んだのは、美弥さんが緞帳の前に登場すること。ライブビューイングの映画館の中でさえそんな空気が流れていました。そんな中ひとり登場した珠城さんはあったかい満面の笑顔で、今ここに立っているのは自分一人ではない、幕の裏には組のみんながいるという内容の言葉を客席に必死で伝えはけていかれました。
かつて、都心に暮らし始めて東京宝塚劇場に行くようになり、大浦みずきさん率いる花組を観劇したとき朝香じゅんさんが素敵だなあと思ったら次の公演にはいなくって、退団されたことを知りびっくりしました。かつて月組で天海祐希さんがトップスターになった時二番手は天海さんよりも学年が上の久世星佳さんでした。久世さんは天海さん退団後トップスターに。
美弥さんが二番手として退団することが発表されてから、美弥さんの退団を惜しむ声と同時に珠城さんへの心ないことばをSNS等でなんどもみかけました。この千穐楽の翌朝も、スマホで一度宝塚と検索すると勝手に表示されてしまっていた宝塚ブログでもその類の記事を見かけてしまいました。そのブログには綺咲愛理さんへの心ない記事も書かれているようだったので、勝手に表示されないよう設定を変更しました。ライブビューイング終了後の映画館でお手洗いに並んでいた時、少し後ろの前期高齢者と思われるご婦人の二人連れもそんな類の会話をしていました。あの上級生、退団者、客席への心配りと涙を観たあとでも、それでもまだ矛先を珠城さんに向ける人がいるのかと哀しくなりました。こうした記事がご本人たちの目に全く入っていないということはないだろうし、声が全く届いていないということもはいでしょう、美弥さんに出てきてほしいという客席の空気を誰よりも感じたのは珠城さんに他ならないと思います。自分への風当たりが強いことをおそらく珠城さんはすごくわかっている。これほどトップスターが出づらいことはなかったでしょう。珠城さんと美弥さんがそろって緞帳の前に現れたら客席は納得できたのか、でも退団者は美弥さんお一人ではありませんでした。珠城さんがトップスターになってから、美弥さんと珠城さんがお互いに相手に負担をかけないようにと精一杯心配りをしあいながら、切磋琢磨しながら創り上げてきたであろう宝塚大劇場の舞台の締めくくり。毎日新聞の記事には、「りょうちゃんがトップスターの月組で退団できて幸せ」という美弥さんの声が載っていました。もし促されたとしても、誰よりも美弥さん自身が最後緞帳の前に出ることを心良しとしなかったと思います。美弥さん出てこないの?っていう空気を体中で受けとめながら、トップスターとして笑顔をみせて客席に手を振った珠城さんに武蔵の魂を生きた人間力をみた思いがする締めくくりでした。大画面から珠城さんの想いが手に取るように伝わってきました。ライブビューイングのいいところですね。
『夢現無双』の武蔵と小次郎の友情、『クルン・テープ』の蓮の花のデュエットダンスの溶け合うようなシンクロ、トップスターが二番手よりも学年が下という複雑な関係性の中で、お二人だからこそ創り上げることができた舞台があったのだと確認できる、素敵な二本立てでした。『雨に唄えば』のあったかい舞台もお二人だったからこそなのだと今さらながらに気づいた次第。学年差を感じさせない、同じような衣装を着ると体格差がツボのドンとコズモの強い信頼関係も唯一無二だったようです。
トップスターとして泣くことを堪えていたであろうたまきち、フィナーレの大階段ですでに目が赤かったし、『二人の貴公子』でなにもわからなかった最下級生の自分に殺陣や群衆としての居方などなにからなにまでおしえてくれたという上級生お二人を前に「泣いちゃいますね」と誰よりも涙。美弥さんの前でも最初言葉が出てこず涙。素が出てきてしまうところが素敵な人だと思いました。美しい涙。たまきちの人間力と長く月組を支えてきた上級生の退団を惜しむ組長のあったかい空気に包まれた千穐楽でした。たまきち、すごく応援したくなりました。
月城かなとさんの本位田又八、海乃美月さんの吉野大夫、暁千星さんの吉岡清十郎もそれぞれに素敵でした。このことはまた後日書ければと・・・。
花組の東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング、第一希望は外れ、念のためにとエントリーした第二希望の、不便すぎてもう二度と行きたくないと思っていた田んぼの中の巨大ショッピングモールになってしまいました。家から車なら一時間かかりませんが電車とバスだと果てしなく遠い、駅から一時間に一本のバスで40分。広くって広くって映画館からバス停までは近いですが、レストラン街からバス停まですごく遠いのでバスを逃すのがこわくて終演後食事をする余裕はありません。ファミリーが車で行くための場所、わたしのように40分もバスに乗っている人は12月に二度行きましたがみかけませんでした。スペースはたくさんあるので映画館の中もすごく広いし、シートは広々ゆったり。男役のみりおさんもあと一作で見納め。こうして日比谷まで行けなくても楽しめるのだからありがたい時代になったのだと感謝せねばね。連休後の作文に向けて貴重な非日常の時間、おぼえることいっぱい。その前に明後日の作文。本命じゃないですがもしかしたらこっちの方が縁があるのかもしれないしわからないのでがんばって朝行くだけ、行くだけ。もし行けなくても、行って何も書けなくても不慮の事故に遭うとかないかぎりこれで人生は終わりではないからいいの、いいの。心のエネルギーチャージしながらなんとかね・・・。
次は『雨に唄えば』の思い出し日記を書けるといいな。
かつて、都心に暮らし始めて東京宝塚劇場に行くようになり、大浦みずきさん率いる花組を観劇したとき朝香じゅんさんが素敵だなあと思ったら次の公演にはいなくって、退団されたことを知りびっくりしました。かつて月組で天海祐希さんがトップスターになった時二番手は天海さんよりも学年が上の久世星佳さんでした。久世さんは天海さん退団後トップスターに。
美弥さんが二番手として退団することが発表されてから、美弥さんの退団を惜しむ声と同時に珠城さんへの心ないことばをSNS等でなんどもみかけました。この千穐楽の翌朝も、スマホで一度宝塚と検索すると勝手に表示されてしまっていた宝塚ブログでもその類の記事を見かけてしまいました。そのブログには綺咲愛理さんへの心ない記事も書かれているようだったので、勝手に表示されないよう設定を変更しました。ライブビューイング終了後の映画館でお手洗いに並んでいた時、少し後ろの前期高齢者と思われるご婦人の二人連れもそんな類の会話をしていました。あの上級生、退団者、客席への心配りと涙を観たあとでも、それでもまだ矛先を珠城さんに向ける人がいるのかと哀しくなりました。こうした記事がご本人たちの目に全く入っていないということはないだろうし、声が全く届いていないということもはいでしょう、美弥さんに出てきてほしいという客席の空気を誰よりも感じたのは珠城さんに他ならないと思います。自分への風当たりが強いことをおそらく珠城さんはすごくわかっている。これほどトップスターが出づらいことはなかったでしょう。珠城さんと美弥さんがそろって緞帳の前に現れたら客席は納得できたのか、でも退団者は美弥さんお一人ではありませんでした。珠城さんがトップスターになってから、美弥さんと珠城さんがお互いに相手に負担をかけないようにと精一杯心配りをしあいながら、切磋琢磨しながら創り上げてきたであろう宝塚大劇場の舞台の締めくくり。毎日新聞の記事には、「りょうちゃんがトップスターの月組で退団できて幸せ」という美弥さんの声が載っていました。もし促されたとしても、誰よりも美弥さん自身が最後緞帳の前に出ることを心良しとしなかったと思います。美弥さん出てこないの?っていう空気を体中で受けとめながら、トップスターとして笑顔をみせて客席に手を振った珠城さんに武蔵の魂を生きた人間力をみた思いがする締めくくりでした。大画面から珠城さんの想いが手に取るように伝わってきました。ライブビューイングのいいところですね。
『夢現無双』の武蔵と小次郎の友情、『クルン・テープ』の蓮の花のデュエットダンスの溶け合うようなシンクロ、トップスターが二番手よりも学年が下という複雑な関係性の中で、お二人だからこそ創り上げることができた舞台があったのだと確認できる、素敵な二本立てでした。『雨に唄えば』のあったかい舞台もお二人だったからこそなのだと今さらながらに気づいた次第。学年差を感じさせない、同じような衣装を着ると体格差がツボのドンとコズモの強い信頼関係も唯一無二だったようです。
トップスターとして泣くことを堪えていたであろうたまきち、フィナーレの大階段ですでに目が赤かったし、『二人の貴公子』でなにもわからなかった最下級生の自分に殺陣や群衆としての居方などなにからなにまでおしえてくれたという上級生お二人を前に「泣いちゃいますね」と誰よりも涙。美弥さんの前でも最初言葉が出てこず涙。素が出てきてしまうところが素敵な人だと思いました。美しい涙。たまきちの人間力と長く月組を支えてきた上級生の退団を惜しむ組長のあったかい空気に包まれた千穐楽でした。たまきち、すごく応援したくなりました。
月城かなとさんの本位田又八、海乃美月さんの吉野大夫、暁千星さんの吉岡清十郎もそれぞれに素敵でした。このことはまた後日書ければと・・・。
花組の東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング、第一希望は外れ、念のためにとエントリーした第二希望の、不便すぎてもう二度と行きたくないと思っていた田んぼの中の巨大ショッピングモールになってしまいました。家から車なら一時間かかりませんが電車とバスだと果てしなく遠い、駅から一時間に一本のバスで40分。広くって広くって映画館からバス停までは近いですが、レストラン街からバス停まですごく遠いのでバスを逃すのがこわくて終演後食事をする余裕はありません。ファミリーが車で行くための場所、わたしのように40分もバスに乗っている人は12月に二度行きましたがみかけませんでした。スペースはたくさんあるので映画館の中もすごく広いし、シートは広々ゆったり。男役のみりおさんもあと一作で見納め。こうして日比谷まで行けなくても楽しめるのだからありがたい時代になったのだと感謝せねばね。連休後の作文に向けて貴重な非日常の時間、おぼえることいっぱい。その前に明後日の作文。本命じゃないですがもしかしたらこっちの方が縁があるのかもしれないしわからないのでがんばって朝行くだけ、行くだけ。もし行けなくても、行って何も書けなくても不慮の事故に遭うとかないかぎりこれで人生は終わりではないからいいの、いいの。心のエネルギーチャージしながらなんとかね・・・。
次は『雨に唄えば』の思い出し日記を書けるといいな。