「舞台の上の役者の芸は、夜空にパッと咲いて、そして消えてしまう花火のようなものです。それ故にこそ、お客様の心の中に、永遠に輝き続けていたいと切に願うのです。」(松本幸四郎:当時)
(1989年青山劇場『ラ・マンチャの男』公演プログラムより)
努力に努力をかさねて、帝国劇場の舞台から、観客に届けてくれた笑顔と歌声を忘れない、その軌跡をずっとおぼえている。そして、東宝さんを信じて、まぁ様、みなさまに離れたところから全力でエールをおくる、ミュージカルファン、舞台ファンはそれがすべて。
役者は舞台の上が勝負、観客にこれ以上の情報は必要ない。舞台姿なんかみたことないであろうに、まるで自分が目の前でみていたかのように?特定の人がまるで罪人であるかのような?記事を書いて、人を傷つけることでごはんを食べている方々、執拗に追いかける対象が違うのでは?本当に追及すべき対象がもっと他にあるだろうに、もう故人を傷つけることはやめていただきたい。
35年間、もがきにもがきながら一生懸命生きたんだよね、人は亡くなり方ではなく、その人がどうやって生きてきたかを大切に考えたいとは、妹が自死していることを伝えた時、松本侑子先生がわたしにおくってくれた言葉。次に帝国劇場で観劇する予定は残念ながらいまのところありませんが、もし機会に恵まれることができれば、本田美奈子さんと一緒に魂がここに宿り、舞台を見守ってくれていることを大切に感じながら観劇します。お疲れ様でした。さみしいけど、ゆっくり休んでくださいね。
命がけで舞台に立つ役者の魂が宿る劇場という空間、そこには夢と希望がある。