弁護士資格を持つ高村氏
またまた詭弁を弄して国民を愚ろうする!
時事通信 民主・枝野氏に反論=高村自民副総裁 2015/06/09-12:10 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2015060900407
自民党の高村正彦副総裁は9日の党役員連絡会で、民主党の枝野幸男幹事長が集団的自衛権行使を「違憲」とした憲法学者の意見を尊重すべきだと述べたことに対し、「自衛隊ができた時にほとんどの憲法学者は『憲法違反だ』と言った。その通りにしていたら、自衛隊も日米安全保障条約もない。日本の平和と安全が保たれていたか極めて疑わしい」と反論した。高村氏は「私が批判しているのは憲法学者ではなくて、憲法学者の言うことを無批判にうのみにする政治家だ」とも述べた。 (引用ここまで)
これに対し、高村副総裁は、「自衛隊が創設された時も、憲法学者は『違憲だ』と言っていたが、結果として、日本の平和と安全は守られた」と反論したうえで、関連法案を今の国会で成立させるため、政府与党が結束して、国会審議などに臨む必要があるという考えを示しました。(引用ここまで)
国会で3人の憲法学者が安保法制を「違憲だ」と指摘したことについて、自民党の高村副総裁は「学者の言う通りにしたら日本の平和が保たれたか極めて疑わしい」と改めて反論しました。
自民党・高村副総裁:「60年前に自衛隊ができた時に、ほとんどの憲法学者が『自衛隊は憲法違反だ』と言っていた。憲法学者の言う通りにしていたら、自衛隊は今もない、日米安全保障条約もない。日本の平和と安全が保たれたか極めて疑わしい」
高村副総裁はそのうえで、「私が批判しているのは憲法学者ではなくて、憲法学者の言うことを無批判にうのみにする政治家だ」と述べました。また、谷垣幹事長は「安全保障環境の変遷に伴って、考え方に変化があるのは自然なことだ」としたうえで、安保関連法案は最高裁の憲法判断に沿い、違憲ではないという考えを改めて示しました。(引用ここまで)
愛国者の邪論の検証
1.自衛隊ができた時にほとんどの憲法学者は『憲法違反だ』と言った。その通りにしていたら、自衛隊も日米安全保障条約もない
よくぞ、ホンネを言ってくれました。自衛隊を憲法違反としていたら、自衛隊も日米安全保障条約という名の軍事同盟も「ない」と言ったのです。全くそのとおりです。
本来は、自衛隊も日米安保条約という名の軍事同盟も存在できないのです。このことを、高村氏自身が、逆説的にではありますが、認めたのです。とうとう、ホンネがあぶりだされてきました。
しかし、このことは、圧倒的多数の国民にとってみれば、現実に存在している自衛隊と日米安保条約という名の軍事同盟と米軍が、憲法に違反しているなどという考えは想定すらできない、という事実を踏まえた、ある意味、自信の発言であることを直視する必要があります。
そこで、高村氏と自衛隊合憲派の二重三重のスリカエがあることを再度検証しておきます。
(1)「自衛隊を合憲」とした「事実」はないという「事実」です。以下をご覧ください。
この「事実」を踏まえれば、高村氏の論理を踏まえれば、自衛隊と日米安保条約という名の日米軍事同盟は、「違憲」であり、「存在できない」存在だということになります。
(2)その「事実」を無視をして自衛隊を既成事実化してきた歴史を隠ぺい、偽造しているという「事実」をスルーして、自衛隊を「合憲」とスリカエ・ゴマカシたのです。これは大ウソです。偽装・偽造の歴史修正です。「自衛隊オレオレ詐欺」と言えます。
(3)自衛隊を認知させるために、自民党派が使った手口は、災害救助部隊としての自衛隊の性格です。しかも、自衛隊に入れば「資格が取れる」という触れ込みです。「違憲の軍隊」米軍の補完部隊」「死の商人のための大型公共事業」などという本質は、一貫して覆い隠してきたことを、再度検証する必要があります。
(4)自衛隊や日米軍事同盟が、ソ連や北朝鮮、そして中国の「脅威」に対して「抑止力」だった、そして今も「抑止力」という大ウソです。そもそも、「急迫不正の侵攻」などということそのそのものが「妄想」であることを指摘しておかなければなりません。以下ご覧ください。
①そもその日本の近隣諸国が日本を「侵攻」する理由がないこと。
②しかも、「急迫不正」の「侵攻」があるという「妄想」を前提とした場合、その前に、国際社会や日本を急迫不正の侵攻をする『侵略国』に対して、国際紛争を解決するために、友好な手立て・手段を取らないのか!そんな無策無能の政権なのか!そのことがいっさい問われていないのです。
③そのことに関連して、更に言えば、すでに竹島・北方領土を実行支配されているにもかかわらず、これは「急迫不正の侵攻」とは位置付けていないこと。必要最小限度の「戦力」を使って「反撃」すらしていない!北海道に大量の部隊を配置しておいて、ソ連、現在のロシアに対して、日本領土の「奪還」すらしていない!一体全体自衛隊と米軍は何のために存在しているのか!
④そもそも、現代社会にあって「独立国」を「急迫不正の侵攻」、すなわち『侵略』することは国際法違反であり、そのような危険を冒して日本を「侵攻」するなどと言うことは、「妄想」以外の何物でないことは、以下を視れば明らかです。
⑤むしろ、日米軍事同盟に基づく米軍こそが、国際法に違反して「脅威」してきたこと。それに日本政府は協力加担すしてきたこと。
⑥「軍事抑止力」そのものが、「脅威」となり、さらなる「軍事抑止力」が必要となる、まさに悪魔のサイクルに陥っている「現実」を、いっさい不問にしていること。
(5)しかも、国際紛争を解決する手段として、国家による戦争・武力行使・武力による威嚇=脅し=軍事抑止力を永久に放棄したと国際公約した憲法9条の理念を使わず、解釈改憲でスリカエ・ゴマカシ、デタラメを吐き、大ウソを吐き、トリックの既成事実化によって「自衛隊の存在と日米軍事同盟の存在」を国民に「認知」させてきたことを、隠ぺいするものです。
2.学者の言う通りにしたら日本の平和が保たれたか極めて疑わしい
「自衛隊と日米軍事同盟が存在していたからこそ、日本の平和が保たれた」論ですが、これも大ウソです。この思想は安倍首相も繰り返し述べています。マスコミも、この思想を垂れ流しています。これについては、その都度批判してきました。これは国際的に視れば恥ずべきことです。戦後70年談話問題にも、この思想が取り入れられそうです。以下ご覧ください。
(1)アメリかは、国際法に違反したベトナム戦争、イラク戦争時に日本に何を要求してきたか。それは自衛隊の海外派兵でした。しかし、それを拒否できたのは、「憲法9条を守れ」という国民のたたかいがあったからでした。このことは湾岸戦争時に、アメリカが「日本の若者の血を流せ」と要求していた「事実」を、高村氏自身が当事者として、隠ぺいしていることに、憤りを覚えます。政治家として、人間として恥ずべきことです。こんな不道徳はありません。
(2)アメリカの違法な戦争に協力加担して、無辜の民を殺害し、その財産を破壊し、奪ってきたことを覆い隠す「日本の平和が保たれた」論は、言語同断です!論外です。日本国民は、いつから、このような他人の不幸を黙殺して、自分の平和を享受する国民になってしまったのでしょうか。この思想こそ、憲法前文の思想に違反する不道徳と言えます。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。(引用ここまで)
3.安保関連法案は最高裁の憲法判断に沿い、違憲ではない
これも、大ウソです。以下ご覧ください。自民党の「法の支配」のまやかし、ゴマカシ、身勝手が浮き彫りです。自分でつくったっ土俵をどんどん広げてしまう!これでは相撲になりません!これでは「土」を点けなければ負けとはなりません。いや、もしかしたら、「土」をつけても、屁理屈で「負け」とはならないような『詭弁』を考案するかもしれません!もはや「法治国家」とは言えない、疑似民主主義国家と言えます。一見民主主義を尊重しているようで、実は否定しているのです。
(1)「最高裁の憲法判断」はなされていません!
3 憲法解釈権と憲法裁判(違憲立法審査権)、憲法裁判所制度
(2)憲法9条の戦争放棄と戦力不保持と交戦権否認と自衛隊と自衛権の矛盾とスリカエにご注意!
(3)自衛隊の海外派兵には違憲判決が出ている!
高村正彦氏とは