安倍晋三内閣総理大臣は「国民を代表していない」のに
「国民を代表して」と発言した明仁天皇!
これも「憲法を守る」一つだた!
明仁天皇在位=元号「平成」
1989年(昭和64年)1月7日午前6時33分(平成元年)~2019年(平成30年)4月30日まで
NHK 天皇陛下 最後のおことば 全文 2019年4月30日 17時10分 退位即位 儀式 行事
今日(こんにち)をもち、天皇としての務めを終えることになりました。
ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。
即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。
明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。(引用ここまで)
時事通信3月世論調査自民党支持層総裁3期9年61.9%・4期12年9.0%!安倍晋三総裁党の34.14%支持!「4期やりません」と言っていない安倍晋三総裁首相の姑息は直ちに粉砕!2019-03-16 | 自由民主党
読売で64選挙区!共同で62選挙区で野党統一ができていたら「安倍首相はあそこまでよく行ったな」などと寝言は言えない!イヤイヤ自公は絶対支持率26%!議席79%奪った!2017-10-27 | 2017年総選挙
自公は比例で215万も減らした!小選挙区では27,551万・絶対支持率26%で議席は79%だった!それでも政権を手中に!デタラメ政治横行だが、根本は国民に支持されていない政権だ!2017-10-26 | 2017年総選挙
大行天皇の崩御は,誠に哀痛の極みでありますが,日本国憲法及び皇室典範の定めるところにより,ここに,皇位を継承しました。
深い悲しみのうちにあって,身に負った大任を思い,心自ら粛然たるを覚えます。
顧みれば,大行天皇には,御在位60有余年,ひたすら世界の平和と国民の幸福を祈念され,激動の時代にあって,常に国民とともに幾多の苦難を乗り越えられ,今日,我が国は国民生活の安定と繁栄を実現し,平和国家として国際社会に名誉ある地位を占めるに至りました。
ここに,皇位を継承するに当たり,大行天皇の御遺徳に深く思いをいたし,いかなるときも国民とともにあることを念願された御心を心としつつ,皆さんとともに日本国憲法を守り,これに従って責務を果たすことを誓い,国運の一層の進展と世界の平和,人類福祉の増進を切に希望してやみません。(引用ここまで)
天皇陛下ご即位に際し(平成元年)会見年月日:平成元年8月4日
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h01-gosokui.html
昭和天皇のご病気中,大勢の人々から,お見舞の気持ちが示され,また,崩御に当たっては,弔意が寄せられたことは,非常に心打たれるものがありました。大喪に当たっては,厳しい寒さと雨の中,多数の参列と心のこもった沿道の見送りを受け,昭和天皇は陵所にお向かいになりました。心寄せられた多くの人々の気持ちに対し,深く感謝の意を表したいと思います。また,崩御に当たって,世界各地の人々,並びに,そこに住む日本人や日系の人々が弔意を示されたことに対し,大使館の記帳簿などを見ながら,深く感謝しております。
宮内記者会及び日本記者クラブ代表質問
- 問1
- 両陛下にお伺いいたします。今年1月,昭和天皇が亡くなられた際,どの様な思いが去来したのかをお聞かせください。また,天皇陛下にお伺いいたします。闘病中を含め,昭和天皇から陛下に残された,天皇の在り方などについての,お話や心に残る思い出がありましたらお聞かせください。陛下からお願いいたします
- 天皇陛下
- お顔を見つめながら,とうとう崩御になったことに深い感慨を覚えました。皇位を継承したことを心に刻んだのは,一時してからのことでした。天皇の在り方については,お接しした時に感じたことが,大きな指針になっていると思います。人への思いやりなどについても学ぶことが多くありました。思い出としては色々ありますが,葉山でご一緒に過ごしたときのことなど,ついこの間のことのように,なつかしく思い起こされます。
- 皇后陛下
- お長かったご不例の日々にも,お治りになるという希望を捨て去ることが出来ませんでしたので,崩御は本当にかなしいことでございました。その時ある思いが去来したというよりも,お側で過ごさせていただいたかけがえのない日々がとうとう終りに来てしまったというさびしさだけを感じておりました。
- 問2
- 両陛下に,お伺いいたします。即位されるにあたり,改めて心に期された点がおありですか。また,天皇陛下にお伺いいたします。即位後,警備の在り方や陛下ご自身の健康管理などに新しいスタイルが見られますが,今後の皇室の在り方について,どのようにお考えでしょうか。陛下からお願いいたします。
- 天皇陛下
- 憲法に定められた天皇の在り方を念頭に置き,天皇の務めを果たしていきたいと思っております。国民の幸福を念じられた昭和天皇を始めとする古くからの天皇のことに思いを致すとともに,現代にふさわしい皇室の在り方を求めていきたいと思っております。警備の在り方については,先の植樹祭で,社会の迷惑にかからないように色々工夫がなされており,苦労も多かったと思いますが,そのような方向で心をくだいてくれたことをうれしく思っております。健康管理については,医学の進歩に応じたものが必要と思います。
- 皇后陛下
- 陛下のご即位後の1年は,先帝陛下のみたまをおしのびする諒闇の1年でもあり,この大切な時期に過去のことをよく学び,これからの自分のあり方について考えたいと思います。また,陛下が,今までにも増して重い責務を果たしていらっしゃるのですから,日々のお疲れをいやす安らぎのある家庭を作っていきたいと願っています。
- 問3
- 陛下にお伺いいたします。「即位後朝見の儀」のお言葉の中で,「皆さんとともに憲法を守り,これに従って責務を果たす。」とお述べになっていらっしゃいますが陛下の憲法への思いをお聞かせください。
- 天皇陛下
- 憲法は,国の最高法規ですので,国民と共に憲法を守ることに努めていきたいと思っています。終戦の翌年に,学習院初等科を卒業した私にとって,その年に憲法が公布されましたことから,私にとって憲法として意識されているものは日本国憲法ということになります。しかし,天皇は憲法に従って務めを果たすという立場にあるので,憲法に関する論議については言を謹みたいと思っております。
- 宮内記者会及び日本記者クラブ代表質問
- 問5
- 陛下にお伺います。昭和天皇が亡くなられて以降その,戦争責任の問題が国の内外で改めて論議されました。天皇と戦争責任,それをめぐる現在の論議について,どの様にお考えでしょうか。陛下の戦争と平和に対するお考えをお聞かせください。
- 天皇陛下
- 昭和天皇は,平和というものを大切に考えていらっしゃり,また,憲法に従って行動するということを守ることをお努めになり,大変ご苦労が多かったと深くお察ししています。先の大戦では,内外多数の人々が亡くなり,また,苦しみを受けたことを思うと,誠に心が痛みます。日本は,新しい憲法の下平和国家としての道を歩み続けていますが,世界全体で一日も早く平和が訪れるよう切に願っています。
- 記者
- 今の質問に関連して陛下にお伺いします。先頃中国の李鵬首相が来日しましたが,このときの会見で陛下は日中戦争をめぐり中国に,遺憾の意を表明されたと伝えられました。どのようなお気持ちでそうおっしゃったのか,お聞かせください。
- 天皇陛下
- その問題については,公表しないことになっております。
- 記者
- さきほどの昭和天皇の戦争責任の質問で昭和天皇は,平和を大切にし,考えておるとおっしゃいましたが,これは陛下として,昭和天皇には戦争に関する責任はなかったとお考えだというふうに,とらえてよろしいでしょうか。
- 天皇陛下
- 私の立場では,そういうことはお答えする立場にないと思っております。
- 問6
- 陛下に伺いします。昭和天皇の戦争責任をめぐる長崎市長の発言が大きな波紋を呼びましたが,これ以外にも,天皇制,とりわけ戦争責任については,自由な論議が封じられる風潮があります。天皇制をめぐる言論の自由については,どの様にお考えでしょうか。
- 天皇陛下
- 言論の自由が保たれるということは,民主主義の基礎であり大変大切なことと思っております。
- 記者
- 今,おっしゃった言論の自由という観点から,主旨質問の中にもありましたけれども,戦争責任について論じたり,あるいは天皇制の是非を論じたりするものも含んでいるというふうにお考えでしょうか。
- 天皇陛下
- そういうものも含まれております。
- 問7
- 陛下にお伺いします。今年2月の昭和天皇の大喪の礼では,憲法の政教分離の原則に抵触するかをめぐって様々な論議を引き起こしました。来年の即位の礼や大嘗祭への陛下のお考えをお聞かせください。
- 天皇陛下
- この問題につきましては,内閣が慎重にいろいろな角度から,検討を行っていると思います。
- 記者
- 大嘗祭とは別にですね,いわゆる宮中祭祀,新嘗祭ですとか一般的な宮中祭祀に対して,陛下はどのような心構えで臨まれていらっしゃるでしょうか。
- 天皇陛下
- 昭和天皇も宮中祭祀を大切に考えていらっしゃいました。その気持ちを受け継いでいきたいと思っております。
- 問8
- 陛下にお伺いします。陛下はこの度,昭和天皇の遺産を相続され,相続税を支払われましたが,そのご感想をお聞かせください。また,今後もこのように資産を公開されていくお考えは,おありでしょうか。
- 天皇陛下
- 相続税の問題については,法令に従って行うのが望ましいと考えます。また,皇室の経済については,憲法や法律に定められており,資産の公開についても,それに従いたいと思っています。
- 記者
- 相続税の納税に関連しまして,お納めになったと同時に天皇にも私的な側面があるということを承りましたが,天皇のおおやけ,公的な部分と私的な部分との区分をどうするのかということについて,お伺いしたいと思います。
- 天皇陛下
- この問題については,非常に区別がはっきりしているものもあれば,また,はっきりしていないものもあると思います。その場合,場合によって,やはり考えていかなければならないのではないかと思っております。
- 問9
- 両陛下にお伺いします。皇太子さまが結婚の目標とされてきた30歳まで,あと半年となりました。ご結婚の時期や見通しについて,両陛下の率直なお気持ちをお聞かせください。また,皇太子さまは来春にも独立されますが,そのご感想も併せてお伺いします。また,礼宮さまも親しい方がいらっしゃる様ですけれども,皇太子さまより先にご結婚される場合も有り得ますでしょうか。陛下からお願いいたします。
- 天皇陛下
- 結婚の問題については,お答えすることはできません。皇太子とは永年一緒に住んできましたので色々とお互いに良い影響を受け合ってきたと思います。今後ともそういう関係が続くことを願っています。
- 皇后陛下
- 私も,東宮様や礼宮の結婚については答えを控えさせて頂きます。東宮様は,独立なさって,しばらくは不便もおありかと思いますが,やがてこれも中々いいものだとお思いになるのではないでしょうか。時たまでよろしいからビオラを聴かせにいらして下さるとうれしいと思います。
- 在日外国報道協会代表質問
- 問10
- 陛下に伺います。イギリスの王室は,環境,文化の問題について,積極的に発言をされてます。日本は,世界から地球規模の環境問題で積極的な役割を期待されている一方,環境破壊について,責任を問われています。こうした点で皇室の果たしうる役割を含め,いかがお考えでしょうか。
- 天皇陛下
- 現在環境の問題は,世界のあらゆる人々が関心を持たなければいけないほど相互依存性の強い問題になっていると思います。皇室としては,ふさわしい在り方で,国民の関心が高まるように努めていきたいと思っております。皇太子時代,毎年豊かな海づくり大会に出席しましたのも,日本をかこむ海が少しでも良くなるように願ってのことでありました。地球規模の環境が日本でもだんだん関心を集めてき,それに取り組む人々が増えてきていることを,大変うれしく思っております。
- 宮内記者会及び日本記者クラブ代表質問
- 問11
- 陛下にお伺いいたします。新御所の建設が具体化いたしましたが,御所の設計や御用邸の利用方法について,どのようにお考えでしょうか。また,外国では,宮殿などの施設が広く国民に解放されている例がみられますが国民の接点を広げるというような観点からどのようにお考えでしょうか。
- 天皇陛下
- 御所の建設については政府が決めたばっかりで,まだ何も決まっていません。御用邸については,今年の夏は皇太后様もいらっしゃるようですので昭和天皇にゆかりの深い那須に一週間ばかり過ごそうと思っています。宮殿などの開放については,私は英国戴冠式の時に,各国を訪れ,そのことを深く印象づけられました。日本でも,京都御所は早くから一般に公開されており,その後,皇居東御苑が造られ,現在人々の憩いの場になっていることを,大変うれしく思っております。この問題については,色々な面から検討される必要があると思います。
- 記者
- 国民の接点という点から関連して質問させていただきます。昭和天皇は,沖縄訪問の強いお気持ちを持ちながら実現されませんでしたが,沖縄県はいまだに天皇陛下をお迎えしたことがありません。沖縄戦で亡くなられた20万余の慰霊を含めまして,沖縄訪問のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
- 天皇陛下
- 機会があれば,是非,沖縄を訪問し,沖縄の人々の心を,気持ちを,戦争で亡くなった人々,また,多くの苦しんだ人々のことを考え,沖縄を訪問したいと思っております。(引用ここまで)
- 安倍晋三首相のデタラメ憲法改悪論浮き彫りに!
- 明仁天皇の爪の垢を煎じて飲むべし!
- 産経 【安倍首相メッセージ詳報】「この国の未来像、議論すべきとき」 2019.3.20 20:14|政治|政策
- https://www.sankei.com/politics/news/190320/plt1903200039-n3.html
- 安倍晋三首相(自民党総裁)は20日、東京都内で開かれた「日本国憲法のあり方を考えるシンポジウム2」(夕刊フジ主催)に寄せたビデオメッセージで憲法改正に関し、「時代の節目にあって、この国の未来像について議論を行うべきときに来ている」と述べた。メッセージの詳細は次の通り。
皆さん、こんにちは。自民党総裁の安倍晋三です。
自民党は立党以来、憲法改正を党是としてきた。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という現行憲法の3つの基本原理は堅持しつつ昨年、改憲4項目の条文イメージを取りまとめ、今年の運動方針においても新しい時代に即した憲法の改正に向けて道筋をつける覚悟であることを確認した。
例えば、大きな自然災害が相次いだ平成の時代。困難な災害の現場には常に自衛隊員の姿があった。夜を徹し、泥にまみれながらも、危険を顧みず、黙々と任務に当たる隊員諸君は、被災された皆さんの心に寄り添い、被災地の力となった。
(1992年の)PKO(国連平和維持活動)協力法の制定以降、延べ約6万人の自衛隊員が世界各地で平和と安定のため汗を流し、現地の目線に立った支援、高い規律と丁寧な仕事ぶりで国際社会から高い評価を得てきた。
3日前、私は防衛大学校の卒業式に出席し、陸海空の真新しい制服に身を包んだ任官したばかりの自衛隊員たちから「事に臨んでは危険を顧みず、もって国民の負託に応える」、崇高な服務の宣誓を最高指揮官、内閣総理大臣として受けた。
創設から60年余り、自衛隊に良い印象を持つ国民は昭和の時代に6割そして7割、平成には8割となり、現在ではおよそ9割に達している。これは自衛隊員の諸君が自らの手で勝ち得た信頼である。ほかの誰の力でもない。
次は政治が役割を果たすときだ。全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えるため、憲法にしっかり「自衛隊」と明記し、違憲論争に終止符を打つ。私はその責任をしっかりと果たしていく決意だ。 憲法は国の理想を語るもの、次の時代の道しるべである。まもなく歴史的な皇位の継承が行われ、新しい時代が幕を開ける。そしてG20サミット(20カ国・地域首脳会議)、ラグビーワールドカップが日本で初めて開催される。来年はいよいよ東京五輪・パラリンピック、2025年には大阪・関西万博も待っている。このような時代の節目にあって、私たちはどのような国創りを進めていくのか。この国の未来像について、真正面から議論を行うべきときに来ているのではないだろうか。
いうまでもなく、憲法改正は国会が発議し、最終的には主権者である国民が国民投票で決めるものだ。だからこそ国民の代表である私たち国会議員が活発な議論を行い、この国のあるべき姿を提示していく責任があると私は考える。 平成の、その先の時代に向かって、多くの国民が憲法改正について自らの問題として大いに議論し、理解を深めていただきたい。そう願っている。本日のシンポジウムがその大きな役割を果たすことを期待し、私のあいさつとさせていただく。(引用ここまで)
日経 憲法改正に関する首相メッセージ全文 2017/5/3 15:19
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFK03H16_T00C17A5000000/
安倍晋三首相(自民党総裁)のビデオメッセージの全文は次の通り。
ご来場のみなさま、こんにちは。自由民主党総裁の安倍晋三です。憲法施行70年の節目の年に、「第19回 公開憲法フォーラム」が盛大に開催されましたことに、まずもってお喜び申し上げます。憲法改正の早期実現に向けて、それぞれのお立場で精力的に活動されているみなさまに心から敬意を表します。
憲法改正は、自由民主党の立党以来の党是です。自民党結党者の悲願であり、歴代の総裁が受け継いでまいりました。私が首相・総裁であった10年前、施行60年の年に国民投票法が成立し、改正に向けての一歩を踏み出すことができましたが、憲法はたった1字も変わることなく、施行70年の節目を迎えるに至りました。
憲法を改正するか否かは、最終的には国民投票によって、国民が決めるものですが、その発議は国会にしかできません。私たち国会議員は、その大きな責任をかみしめるべきであると思います。
次なる70年に向かって、日本がどういう国を目指すのか。今を生きる私たちは、少子高齢化、人口減少、経済再生、安全保障環境の悪化など、我が国が直面する困難な課題に対し、真正面から立ち向かい、未来への責任を果たさなければなりません。
憲法は、国の未来、理想の姿を語るものです。私たち国会議員は、この国の未来像について、憲法改正の発議案を国民に提示するための「具体的な議論」を始めなければならない、その時期にきていると思います。
わが党、自由民主党は未来に、国民に責任を持つ政党として、憲法審査会における「具体的な議論」をリードし、その歴史的使命を果たしてまいりたいと思います。
例えば、憲法9条です。今日、災害救助を含め、命懸けで24時間、365日、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜く、その任務を果たしている自衛隊の姿に対して、国民の信頼は9割を超えています。しかし、多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が、今なお存在しています。「自衛隊は違憲かもしれないけれども、何かあれば、命を張って守ってくれ」というのは、あまりにも無責任です。
私は少なくとも、私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、「自衛隊が違憲かもしれない」などの議論が生まれる余地をなくすべきである、と考えます。
もちろん、9条の平和主義の理念については、未来に向けて、しっかりと堅持していかなければなりません。そこで「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」という考え方、これは国民的な議論に値するのだろうと思います。
教育の問題。子どもたちこそ我が国の未来であり、憲法において国の未来の姿を議論する際、教育は極めて重要なテーマだと思います。誰もが生きがいを持って、その能力を存分に発揮できる一億総活躍社会を実現するうえで、教育が果たすべき役割は極めて大きい。
世代を超えた貧困の連鎖を断ち切り、経済状況にかかわらず、子どもたちがそれぞれの夢に向かって頑張ることができる、そうした日本でありたいと思っています。70年前、現行憲法の下で制度化された、小中学校9年間の義務教育制度、普通教育の無償化は、まさに、戦後の発展の大きな原動力となりました。
70年の時を経て、社会も経済も大きく変化した現在、子どもたちがそれぞれの夢を追いかけるためには、高等教育についても、全ての国民に真に開かれたものとしなければならないと思います。これは個人の問題にとどまりません。人材を育てることは、社会・経済の発展に確実につながっていくものであります。
これらの議論の他にも、この国の未来を見据えて議論していくべき課題は多々あるでしょう。
私はかねがね、半世紀ぶりに夏期の五輪・パラリンピックが開催される2020年を、未来を見据えながら日本が新しく生まれ変わる大きなきっかけにすべきだと申し上げてきました、かつて、1964年の東京五輪を目指して、日本は大きく生まれ変わりました、その際に得た自信が、その後、先進国へと急成長を遂げる原動力となりました。
2020年もまた、日本人共通の大きな目標となっています。新しく生まれ変わった日本が、しっかりと動き出す年、2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っています。私は、こうした形で国の未来を切りひらいていきたいと考えています。
本日は、自由民主党総裁として、憲法改正に向けた基本的な考え方を述べました。これを契機に、国民的な議論が深まっていくことを切に願います。自由民主党としても、その歴史的使命をしっかりと果たしていく決意であることを改めて申し上げます。
最後になりましたが、国民的な議論と理解を深めていくためには、みなさまがた「民間憲法臨調」、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」のこうした取り組みが不可欠であり、大変心強く感じております。憲法改正に向けて、ともにがんばりましょう。(引用ここまで)