https://www.saga-s.co.jp/articles/-/475075
地球温暖化による異常気象が顕在化する中、温暖化防止を求める若者の世界的運動の先駆けとなったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(17)が、米誌タイムの「2019年パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。「地球が直面する最大の課題の代弁者になった」との評価で、これまでで最年少の選出である。彼女の訴えが世界的なうねりとなっている現実を私たちは真摯(しんし)に受け止めなければならない。

「よくぞ、あんなことを…。世界の首脳らに怒りをぶつけたグレタさんの目は、オオカミの目のようだった」。武雄中2年の久保昊実(こうみ)さんは佐賀新聞の「ひろば」欄にこう感想を寄せた。昨年8月末に記録的豪雨がふるさとを襲ったことも踏まえ、「私と世代が同じなのに、大人たちに本気の対策を要求するのは勇気がいることだ」と尊敬の念も。こうした共感が世界中に広がっている。

グレタさんが地球温暖化に対する大人たちの無策や無関心を痛烈に批判し始めたのは2018年8月、15歳のときだ。「未来がないのに学校に行っても意味がない」と週に1回ストライキし、温暖化対策を求めて首都ストックホルムの国会前に座り込んだ。たった1人で始めたこの訴えが一気に拡大し、約1年後の昨年9月20日の世界一斉デモには、約160カ国の400万人以上が参加した。

彼女の強い信念と行動、言葉が人を引きつける。昨年9月の国連気候行動サミットでは「あなたたちが話すことは、金のことと永遠の経済成長というおとぎ話だけだ」と各国代表に向けて演説した。12月にスペインで開かれた国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)では「各国の指導者は未来と今の世代を守る責任がある」と訴えた。この時の大規模デモにも日本人の若者を含む数万人が加わった。

「地球が悲鳴を上げている」という彼女の訴えが心に響いてくるのは、誰もが異常気象を痛感しているからでもある。高温化はすさまじく、昨年5月26日、北海道で39・5度を観測。夏以降は台風が立て続けに関東などを襲い、甚大な爪痕を残した。佐賀県民にとって8月末の豪雨は決して忘れられない。当然ながら、国内の災害対策だけでは不十分で、温暖化に歯止めをかける世界規模の取り組みが求められている。

温室効果ガスの排出削減については、各国が自主的な目標を掲げて排出削減を進める「パリ協定」が今年から本格始動する。昨年末のCOP25では、一部積み残されていた協定の実施ルール作りを目指したが、各国の思惑も絡んで合意に至らず、次回会合に先送りすることになった。仮にパリ協定で各国が約束した削減が実現しても、今世紀末には産業革命前に比べて平均気温が約3度高くなるという。日本は小泉進次郎環境相が出席したが、石炭火力発電からの脱却など意欲的な姿勢を示せず、批判も受けた。

グレタさんは共同通信の取材に「今年も権力を持つ人たちに圧力をかけ、人々に意識を広め続ける」と強調、招待されれば初訪日する意欲も示している。新しい年の始まりである。彼女に続き、自らが信じることをまっすぐに訴え、温暖化防止に向けて確かな一歩を踏み出したい。(杉原孝幸)

「いま行動を起こさないと間に合わない」。世界中で声を上げた若者たちの気候変動への危機感と怒りを受け止めねばならない。

加速する地球温暖化への対策の緊急性を共有するための「気候行動サミット」が米ニューヨークの国連本部で開かれた。

77カ国の首脳らが2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする長期目標を表明した。2日前に同本部で開催された初の「若者気候サミット」で政府や社会の変革を促した若者たちに呼応した形だ。

「気候行動サミット」では、若者の抗議行動の中心的存在となっているスウェーデンの少女グレタ・トゥンベリさん(16)も演説した。「全ての未来世代の目はあなたたちに注がれている」「失望する選択をすれば決して許さない」と、各国首脳らに強い口調で訴えた。

直前に世界各地で実施された一斉抗議行動には150カ国以上で、数百万人が参加したとみられる。環境問題への意識が高い欧米のほか、アジアや中東でも多くの若者が声を上げた。背景には世界各地で熱波や豪雨、暴風などによる被害が頻発している現実がある。

生命の安全を脅かす異常気象と自然災害のさらなる深刻化が予測されている。にもかかわらず、化石燃料の大量消費から持続可能な再生可能エネルギーへの転換が進まない。そうした大人たちへの不満が強まり、世代間の公平性の問題として認識されるようになってきた。

来年本格始動するパリ協定は気温上昇を1・5度に抑える努力目標を掲げる。具体的な行動は待ったなしの状況だ。

鮮明になったのは、パリ協定からの離脱を表明している米国と、石炭火力発電の新設を続ける日本の遅れだ。多くの首脳が顔をそろえたが、環境先進国を自称する日本の安倍晋三首相は欠席した。小泉進次郎環境相も演説の機会はなかった。

世界の一斉抗議行動では、日本の若者たちも豪雨や猛暑などの気候危機と、温暖化要因である石炭火力の廃止を訴えた。

若者たちが突き付けた課題を受け止めて行動しない政府には、未来を奪う国との非難がさらに強まるだろう。(引用ここまで)

NHK 「記述式問題」中止求め 文科省前で抗議 高校生や大学教授ら 2019年12月7日 4時15分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191207/k10012205581000.html?utm_int=word_contents_list-items_008&word_result

大学入学共通テストの記述式問題の中止を求めて、6日夜、高校生や大学教授らが、文部科学省前で抗議活動をしました。再来年1月から始まる大学入学共通テストに導入される、国語と数学の記述式問題は、採点業務を民間事業者に任せることなどを懸念する声が相次ぎ、与党側からも、見直しや延期の検討を求める意見が出ています。
6日夜、文部科学省の前には、高校生や予備校の講師、さらに大学教授ら合わせて50人ほどが集まり、文部科学省に、記述式問題の導入を中止するよう、抗議の声を上げていました。参加した中京大学の大内裕和教授は「教育現場の声に耳を傾けない行政の在り方が、問題を先延ばしにした。一刻も早く、中止してほしい」と訴えていました。また、高校2年の男子生徒は「高校生の不安を取り除くのが、文部科学省の仕事のはずだ。これ以上、混乱させないでほしい」と話していました。(引用ここまで)

琉球新報・毎日 生徒会の陳情が実現し、1月から制服選択制に 西崎中 /沖縄 <time>2019年12月15日</time>

<time>https://mainichi.jp/articles/20191215/rky/00m/040/005000c?fbclid=IwAR0U0oGch9ndUeZ4iZlgyIsJQJZ8UJ0wIoVHMnsLnANuQk8hoqVoz8i0dzQ</time>

NHK 「暑くて野球できない」温暖化対策求め中高生がデモ行進 浜松  <time datetime="2019-12-07T20:14">2019年12月7日 20時14分</time>環境

地球温暖化対策の国際会議、「COP25」が開かれているスペインでは、若者を中心に大規模なデモが行われましたが、日本でも静岡県浜松市で中高生400人がデモ行進しました

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温暖化対策を求めて行進したのは、静岡県浜松市の浜松開誠館中学・高校の生徒およそ400人です。
6日午後、浜松市の中心部で「地球を守れ」「未来を守れ」と声を上げながら1時間かけて2キロ余りを歩きました。行進には運動部の生徒が多く参加し、「暑くて野球ができない」などと書いたプラカードを掲げていました。
部員全員で参加したという野球部のキャプテンを務める西川侑希さんは、「温暖化が進むと、これまでのように野球をすることも難しくなるので、自分の身近な問題だと思い参加しました。少しでも多くの人にこの問題を伝えていきたい」と話していました。
この学校の生徒たちは、ことし9月にもデモ行進を行ったほか、学校や浜松市に再生可能エネルギーの導入を働きかけてきたということです。
生徒たちの訴えを受けて、学校では電気をすべて再生可能エネルギーで賄おうと、まず、新しく建設中の体育館の屋根にソーラーパネルを設置する計画です。
高橋千広校長は「生徒たちの声を聞いて、温暖化は私たち大人に責任があると非常に考えさせられた。コストはかかるが取り組みを進めていきたい」と話していました。

参加の背景は 猛暑の影響で…

温暖化対策を求める行進に運動部の生徒たちが参加した背景には、試合が制限されたり練習時間が短縮されたりして、夏の猛暑の影響を実体験していることがあるといいます。
このうち、中学校の陸上部では去年、夏の地区大会で、短距離走やリレーで予定されていた予選がなくなりました。この日の最高気温が30度を超えると予想されたことから、熱中症を防ぐためで、急きょ、すべての競技で1回のレースのタイムで順位を決めたということです。
ことしもいくつかの競技で予選がなくなったり、選手1人につき1種目しか出場できないというルールが設けられるなど、試合が制限される傾向にあるといいます。
短距離走で大会に出場した女子生徒は、「暑い日は、自分の順番を待っているだけで体力が奪われます。予選を勝ち抜いて決勝に進むことがモチベーションなのに、その目標がなくなるのは悔しいです」と話していました。
練習でも夏の暑さ対策に試行錯誤していて、陸上部では子ども用のプールに水をはって練習の合間に生徒に水浴びをさせているということです。
陸上部の監督を務める袴田千尋さんは、「ここ数年は暑さが全く違うと感じます。大人が外にいるだけでも熱中症になるおそれがあり、まして中学生は成長途中なのでさまざまな対策が必要です」と話していました。
また、高校の野球部では夏の練習量が大幅に減っていて、例えば夏休みは暑さを避けて朝7時ごろから練習を始め、昼前には終えることも多いということです。
一方で、冬は気温が低い日には室内で筋力をつけるトレーニングを行っていましたが、ここ数年は比較的暖かい日が多く、外で通常の練習を行うことが増えて、生徒たちの体力作りに影響が出ているということです。
野球部の監督の佐野心さんは、「夏の練習量が、ここ数年、圧倒的に減っている分、冬に暖かいと外でボールを使って練習してしまいます。すると、基礎体力が落ちて夏の大会で熱中症や脱水症状になってしまったので、この冬はトレーニングをしっかりやりたい」と話し、温暖化を念頭に練習内容やふだんの生活を見直そうと生徒たちに呼びかけていました。(引用ここまで)

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信濃毎日 次世代のため「気候非常事態宣言」を 白馬高校生3人が白馬村に要望(2019年12月4日https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191204/KT191203FTI090012000.php

「気候危機」への関心高まった2019年――若者、学会、自治体など声上げる <time class="l_col" datetime="2019-12-29">2019.12.29 </time>

https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1195394_1501.html

「未来のための金曜日」の小中高生デモ、世界に拡大

「いますぐ気候正義を!」学生主導で都内2800人が気候マーチに参加、23都道府県でも開催