猪瀬都知事の都議会における、またその後の記者会見を読みました。
11月29日(金曜日)本会議(会期の決定、知事の所信表明など)
猪瀬知事 「批判受けて当然」都議会で謝罪 11月29日 15時49分
猪瀬知事は「当時、自分の先の生活に対する不安があり、個人として借り入れを行った。借入金には手を付けず全額返済した」と述べ、これまで記者会見などで明らかにしてきた説明を繰り返しました。そのうえで、「5000万円を無利子、無担保で借りた軽率さについて批判を受けることは当然であり深く反省している。都民や都議会の皆様に多大なご心配とご迷惑をかけたことは痛恨の極みであり、心から深くおわびします」と述べ、謝罪しました。(引用ここまで)
猪瀬知事 議会への説明で厳しい立場に (11月30日 4時53分)
【猪瀬直樹知事会見詳報】今週も集中砲火浴び、都政の話は一切なし! 辞任や出直し選「頭をよぎったことはない」…11.30 12:00
-所信表明の中で、資金提供を受けた理由について、『先の生活に対する不安』としていたが、もっと具体的に説明を
…これから先に自分が副知事を辞め、作家活動がなかなかできないことになるかもしれないという不安がありまして、スタッフも数人雇っておりますので、そういう意味で銀行から急に借りるわけにもいかないということも含めて、そういう不安で個人的にお借りしたつもりでおります。そして借りたお金は一切手を付けませんでした。
-都議に議会後に聞くと、『生活に不安があるなら別の仕事をすれば』という意見もあったが
そうはおっしゃられても、当時は先が本当に分からない状況で、突然後継指名され、あちこちあいさつに回ったり、これからどうなるんだろうという不安はずっとありまして。僕の小さな事務所ですけど、年間かなりかかりますので、それを回していくという不安は。すぐ仕事はそう簡単には回復できないだろうと思っていましたので。見えない世界だと当時思っていました。(引用ここまで)
愛国者の邪論
1.「不安」、あまりに軽く、曖昧な「言葉」です。「言葉の力」「決断する力」を売りにしている作家として、全く許しがたい大ウソです。猪瀬氏の書籍は「詐欺」と言われても仕方ありません。どうでしょうか。以下考えてみました。
2.副知事前の作家活動と副知事としての作家活動と5000万円の関係はどうでしょうか。
3.当選できなかった場合の作家活動ができなくなるいう場合の5000万円という金額の必要性を説明すべきです。
4.スタッフの賃金と作家活動の先行きと何故5000万円が必要だったか、の関連については、全く不明です。
5.「銀行から急に借りるわけにもいかない」という状況、「不安」のなかで、「親切な方だな」という徳田氏側からポンと現金で5000万円から渡される。しかも「借用証」についても、二転三転の「弁明」「釈明」に終始しているのです。
6.石原都知事辞任を受けて、立候補の決意表明と選挙準備、応援団結成と「スタッフ」確立、政策発表のなかで「不安」があったというのです。俄かに信じがたい「不安」です。何故か、一般的には圧勝ムードであったからです。本人も落選するなどとは思ってはいないでしょう。以下お読みください。「不安」の大ウソが判ります。
2012年11月22日 (木) 11/21「決断、突破、解決する力を『東京国』が示す」 東京都知事選に出馬を表明しました。会見録速報
10月31日に石原知事が退任いたしまして、石原知事の職務代理として、この間、務めさせていただいております。そもそもは、5年5か月、2期副知事を務めてきましたが、石原知事は退任し、さらに重責を強く受け止めております。東京都民の安全と安心を守るために、それだけではなく、日本の国そのものを東京から支えていく。そのために、その重責を自ら担っていく決心をいたしました。国は、毎年毎年、総理大臣が変わります。民主党政権も終わりに近づきましたが、これからさらに、永田町では大きな変動が起きていくと思います。…決断が大事です。国は何も決められない。しかし、東京は、決断し、そして問題があれば突破し、そして解決すると。「決断、突破、解決」、この力を東京国が示すことによって、日本を変え、1300万人の東京都民の安全と安心を築く。さらにはこの首都圏全体。千葉、埼玉、神奈川からも東京都に通っています。この首都圏全体のグレーター東京を考えながら、この国を支えたいと思っています。(引用ここまで)
都知事選「感じた」「訴えた」「決意した」 http://www.inose.gr.jp/message2012/
433万8936票——美濃部元都知事の持つ361万5299票という記録を超え、個人獲得票数としては、都知事選に限らず、国政、地方選挙通じても史上最多となった。投票翌日の朝日新聞12月17日夕刊の見出しでは、こう報じられた。『猪瀬氏、史上最多433万8936票 都政運営「国を変えていく」』。同じく読売新聞も『猪瀬さん「434万票」実感 都知事選「国と戦う大きな武器」』と報じた。これだけの都民の方々の願いを受けた。その重みを、片時も忘れず心に刻んでいる。(引用ここまで)
どうでしょうか。信用できますか?まだあります。以下をご覧ください。
-この問題が発覚したのは先週金曜日。1週間たち、その間徳田毅さんと連絡を取ったか
「借用証を徳田毅さんの前で書いたということについて確認はしました」
-それは事実確認?
「本物ですよということを当然ながら疑われているので、そうじゃないですよねということです」
-すりあわせということか
「そういうことではなくて。それくらいです」
-いつごろか
「それははっきり覚えていませんが、本物だということは僕自身が本人に当時目の前で書いていますから。本物だという風に思ってます」
-電話か
「確認したということですね、人を介して」
-会ったということか
「お会いしてません、全然。(借用証を)返してもらってますよというね、僕のほうにね」
-毅さんとどういう会話を
「だから、直接は話していませんので」
-どなたが毅さんと連絡を
「それは…人を介してという」
-秘書の方か
「それは連絡というか、返済した紙はちゃんときてますよ、という意味ですよね」
-借用証を探して出てきたということだが、金庫から出してきたのはだれ
「うちのスタッフが金庫から取り出しました。来てるってことは9月の下旬の話で、借用証が届いているよ、ということで、『あっそう』ということで、僕としては話は終わっていました。ただ、自分で見ていなかったというだけです。普通借用証を返したということは、お金が相手に戻ったという証明ですから、それを相手が認識したということでそれで僕は十分でした
-どういう状態で金庫内にあったか見ていない
「うちのスタッフが…。僕自身が目で見ていないので、本物かどうか。目で見るということが皆さんにお答えするときに必要なので、自分の目で見たのが月曜日でした」
-金庫の中で封筒に入れられていたのか、そのままか
「出してきてもらったのを見たということです」
愛国者の邪論
1.あの「借用証」の書式は誰が、いつ作成したのか。もっと突っ込むべきです。
2.「人を介して」という「人」は誰か、明らかにすべきです。
3.「秘書」は誰か、明らかにすべきです。
4.7月に亡くなった妻名義の「金庫」から出してきた「借用証」を、「うちのスタッフ」が「取り出してきた」というが、誰か、死亡した妻名義の「金庫」から簡単に取り出せるのか、猪瀬氏は、「出してきてもらったのを見た」と言っていますが、現金の5000万円も、「借用証」も、「金庫」の中に、入れたのは誰か、猪瀬氏は、全くこのことに関与していなかったのか、不明です。
5.5000万円ものカネを、このように扱っていることそのものに、猪瀬氏の金銭感覚に対する不信感を持つのは、愛国者の邪論だけではないでしょう。
6.猪瀬氏のカネに対する姿勢は、以下のようになっています。ご覧ください。
個人献金 http://www.inose.gr.jp/donation/
どうでしょうか。猪瀬氏の公式ホームページをご覧ください。
猪瀬直樹OFFICIAL WEBSITE http://www.inose.gr.jp/
最新情報には何も掲載されていません。有権者をバカにしていませんか?
最新情報http://www.inose.gr.jp/news/
今回も所信表明と記者会見における「弁明」「居直り」を見て、世界に冠たる日本国の首都東京の最高責任者だからこそ、史上最高票を獲得したからこそ、自らの信用失墜行為に対して、その責任を潔く取るべきです。けじめをつめるべきです。「決断の力」です。そんなことを決められない政治家、猪瀬直樹は、日本国の恥さらしと言えます。即刻退場しなさい!
では最後に、以下、ご覧ください。これらを読むと、怒りが巻き起こらない方がおかしいのではないでしょうか。国民の民主主義感覚が試されています!このままでは、日本は本当にダメになります。
東京を輝く都市に。自助・共助・公助で、ひとりひとりが輝く首都を!http://www.inose.gr.jp/policy/
…「言葉の力」再生プロジェクトを進め、こどもの思考力を高めます。「生きる力」「支え合う力」を教育再生の基本とします・(引用ここまで)
筆者さんの意見