会津の重ちゃん日記

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山塩 製塩

2013-11-20 16:50:29 | 地域情報
2013年11月20日(水)曇り 8.6℃~-0.2℃

各地で地域おこしとしていろいろな事業が展開されている。会津では南郷トマト、新鶴ワイン、熱塩加納のアスパラ、各地のそば、会津若松のレタス富士農場など。北塩原村の大塩裏磐梯温泉では、地元の旅館、製材業者、機械メーカーと共同で山塩づくりを4年前に始めた。先日モニターツアーでこの事業所を見学して話を聞いた。いろいろと苦労したが、現在は生産も軌道に乗ってきている。原料は温泉水とし湧き出っている古代の海水だというう話にはロマンを感じた。
 

毎日新聞 2009年7月28日 地方版には、下記のように山塩についいて書いているので引用して紹介します。

北塩原村の大塩裏磐梯温泉で、海水のように塩辛い温泉水を原料に「山塩」を製造している会津山塩企業組合の新しい製塩プラントが稼働した。工程の大部分を自動化し、生産能力をこれまでの2倍の1日16キロに増強した。低温結晶化の技術や逆浸透膜を使った製法の実証実験にも着手。11月をめどに新製法を確立し、さらに増産を目指すという。【太田穣】

 プラントは会津若松市の機械メーカーと共同開発した。3000リットルの給水タンクと200リットルの製塩釜5基で構成。タンクから4基の釜に給配水し、塩分濃度を10倍程度まで煮詰め、仕上げ用の釜で完全に水分を飛ばす。総事業費は約1200万円。



 新プラントで行う新技術の実証実験では、現在は100度で沸騰させているのを、循環式ボイラーで温度管理し、65~73度で塩を結晶化させる技術を研究。また、海水の淡水化などに使われる「逆浸透膜」を使い、濃縮の効率化を図る。

 開湯1200年と伝わる同温泉は、塩分濃度が高く、江戸時代には会津藩の御用塩が作られていたという。村商工会を中心とする同組合が07年、大釜に入れた温泉水をまきで加熱して水分を飛ばし、天日干しする昔ながらの塩作りを復活させ、「会津山塩」として売り出した。

 1キロ1万2000円と国内産の塩では最も高価で、50グラム入り卓上瓶が1本700円もするが、今年6月までの1年間で約1550万円を売り上げた。一方、生産は3基の大釜をフル稼働させても夏で1日10キロ、冬は3キロが精いっぱいで、平均8キロ。供給が需要に追いつかないケースもあった。

 同組合の吉川一三理事長(70)は「安定供給できる生産体制が整った。新技術の確立と共に、魅力ある商品を開発し、会津山塩をさらに売り出していきたい」と話している。