会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

震災と原発2

2019-03-14 18:05:54 | Weblog
2019年3月14日(木)雪 5.1℃~-0.5℃
「もう一度3.11を考える」

 暖かい日が続いたのでもう雪は降らないだろと雪囲いを少し解いたり、鉢を外へ出した。今朝起きるとしんしんと雪が降っていてびっくり。今冬3度目の雪片付けをした。昼間になると小やみになり雪も融けたが、夕方また降り出していた。雪国会津を甘く見てはいけないが、春の淡雪となっていくだろう。
 寒い日だったので、新聞を読んだり、テレビを視聴して過ごした。
 13日の福島民報の一面記事に、東京五輪開幕まで500日 聖火出発はJヴィレッジの震災と原発事故からの復興を象徴する施設から大会理念の「復興五輪」を世界にアピールする。防潮堤の設置やかさ上げ、防災緑地、道路整備、市街地の高台への移転、数々の復興施設の建設などで復興といえるのだろうか。廃炉作業はいつまで続くか先が見えない。除染土砂の中間貯蔵の安全性。戻りたくても戻れない避難者の方々の生活など復興五輪といっていいのだろうか。
 同じ一面に東電原発事故強制起訴裁判 9月19日判決の見出し。勝俣恒久元会長、武黒一郎副社長、武藤 栄元副会長 被告無罪主張について東京地裁の判決に注目したい。



 13日の福島民報「みんなの広場」に富岡町の坂本 貞子(83)さんが投稿されていた記事に心を打たれたのでお借りしました。
【家族バラバラ これが故郷か】
 『東京電力福島第一原発事故から八年、日本中が東京五輪の話題があれこれと華やいでいます。
 しかし私は、福島第一原発事故の被害を受けた町や村があったことを一日たりとも忘れることができません。あの日、道路には長い長い列、防護服を着て交通整理に当たっている人・・・。事の重大さを知り、身が震えました。
 あれから八年。故郷は一変しました。田んぼには柳の木が生え、家が見えないほど庭木が伸びています。ネズミやイノシシに荒らされていく家、一軒一軒取り壊されていく家。町にはアパートだけが目につき、寂しさが募ります。
「これが故郷か」と、いつも悲しく思います。避難指示解除といわれても、帰りたいと思っているのは高齢者ばかりで、家族はバラバラです。それが一番つらいことなのです。
 今更後ろを振り返ってもと、分かっているのです。しかし、更地になった場所を見ながら、「今、みんなはどこに住んでいるのかな」とため息が出る毎日です。』