マイヤーリンク一帯が
オーストリア・ハンガリー2重帝国のルドルフ皇太子の
所有となったと 前回に紹介したたが ここに館を建て
狩猟の御所として使っていたが 1889年に愛人マリー
とともに遺体となって発見される事件があった。
この謎の真相は 現在でも明らかにされていない。
しかし 白黒時代の名映画「うたかたの恋」(1936年 仏国)で
事件を心中事件としてあつかい 世界的に有名になった。
また 最近ではウィーンから始まったミュージカル
「エリザベート」が日本の宝塚歌劇団でも演じられ
事件の概要も日本で知られるようになっている。
事件後 ルドルフ皇太子の母エリザベート皇后の意向を汲み
ヨーゼフ皇帝の名で カルメル会の尼僧院として建てられ
現在 10数人の修道女が居るそうだ。
礼拝堂の玄関上には 事件の起こった年の「AD-1889」の
プレートが埋め込まれている。
内部は 鮮やかなステンドグラスが素晴らしい。
人物や花模様で飾られた色彩が見ごたえがある。
また 隣接した建物には 皇太子とマリーの肖像画
事件の経緯が時系列に解説した掲示があり
また皇太子が使用していた当時 そのままに
再現された部屋がある。
寝椅子 丸テーブル イスなどが置かれ さらに花瓶には
花が活けられ 今にも 皇太子が悩み苦しんでいただろう
雰囲気を漂わせていた。