死の門の北に広がるBⅡの被収容者棟
木造のバラック内は
人が生活する状況には見えない
「絶滅」のための施設だ。
一部は馬小屋を改造したともいうが
まさに被収容者は家畜同然
いやそれ以下の扱いを受けていたのだろう。
こんな状況の中
被収容者は精神的にも体力的にも限界に達し
極限状態で 生と死の境目を負わされていたのだ。
何と! このビルケナウ収容所に
「アンネの日記」の
アンネ・フランクが収容されていたという。
1944年9月6日
アンネのオランダの隠れ家 8人全員は
ビルケナウ収容所に到着し
全員労働可能と認定され ガス室送りを免れた。
そして 髪は丸刈りにされ
左腕には収容者番号を入れられて
死の門の南側 BⅠ地区の女子収容施設
29号棟へ入れられたという。