あかない日記

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台湾紀行(31) 国性爺合戦

2013-10-01 | 台湾紀行

      
              歌舞伎鑑賞教室のチラシ 2006(平18)年

 
  「国性爺合戦」(こくせんやかっせん)。

  日本のシェイクスピアともいわれる ”近松門左衛門”の作で
  1715年に人形浄瑠璃として初演され
   翌年には 歌舞伎化されて近松の代表作になっている

  物語は 他の文楽や歌舞伎にある標準的な内容だが
  芝居の「国性爺」のモデルになっているのが 
  前回話題にした鄭成功 俗称「国姓爺鄭成功」という
  実在の人物で
 その鄭成功は父親が中国人 母親が日本人で
  日本から明朝復興のため中国に渡り清朝に抗戦している。

  芝居の中でも同じ設定になっている。

  しかし あまりにも史実と違う物語なので
  近松は「姓」の字を「性」に一文字変えたタイトルにしたといわれている。

  それにしても 鎖国時代に国際的なドラマが作られたことに驚きますね。

  また 映画「椿三十郎」の中で 椿を小川に流して
  情報を外に伝えた場面がありますが

  黒沢監督は この「国性爺合戦」の「紅流しの場」を
  ヒントにしたといわれている。

  因みに 「国姓爺」とは 皇帝から皇帝一族と同じ姓を
  名乗ることを許されたということから 
つけられた呼び名。