アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

いつもピアノに戻ってくる

2011年05月10日 | ピアノ
私は音楽マニアというより楽器マニアで、いろんな楽器を触りたいし、分不相応であっても「いい」楽器がむちゃくちゃ好き。

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幼児のころにピアノを始め、小学三年生で早々と「練習が嫌」とやめてしまったけれど、別の楽器をやってみたくて、小学六年生でフルートを開始。そのまま高校生までたいして練習しないフルートを続け、大学のときはフルート同好会に入ってアンサンブルの楽しさに目覚めてずいぶん上達したんだけど。

その中で、徐々に徐々にピアノ引きたい熱は高まっていった。

ときどきちょこっとピアノを弾いてみたり…

室内楽の会というサークルでは、主にフルートを吹いていたんだけど、コンサートの中で、なんとピアノのほうでラベルの「マ・メール・ロア」連弾を披露するという暴挙に出たこともある。

フルートって、いろんな意味ですごくピアノと違った楽器。
・旋律楽器だし
・音程を自分で作らなきゃいけないし
・フルートの曲は少ないし
・音を途中で大きくできるし
・合奏が楽しい。

違う楽器をやることで、ピアノにはない楽しみがたくさん味わえる。フルートもそれなりに上達して幅が広がったら、むしろピアノより簡単に、「たいがいの曲は吹けるようになる」…譜読みは簡単だしね…プーランクのフルートソナタなど、とりわけ難しい曲を除けば、あらかた吹けるってすごいよね。ピアノでは一生逆立ちしても弾けない曲がものすごいたくさんあるのに(^^;;

それでも、フルートをやってるうちに、フルートにはないピアノの魅力というものを再発見して、やっぱりまたピアノが弾きたくなるのだ。

長いブランクがあっても、その基本の流れは止まらなかった。子どものヤマハ通いをきっかけにピアノを習いだすと、子どものころとは違うピアノの楽しみに釘付けになり、どんどんのめりこんだ。

そして、ちょっとこの先どうしようというころに今度は和太鼓。これまた、まったく違う楽器との出会いで、非常に新鮮でおもしろかった。シンプルにリズムのおもしろさ。意外に深い音色の違い。アンサンブルの楽しさもある。

そうやって一年くらい…。でまた、突然のように、あらためてピアノの魅力を違った面から発見して、和太鼓をやめてピアノに専念。どこがどうとはうまくいえないんだけど、力の勢いを打鍵に生かすような部分というか、テンポキープの大切さというか、微妙なところでピアノが上手になったような気もする。

さらに、バイオリンをやってみて一年と九ヶ月。バイオリンもまた、ピアノとまったく違う楽器で、目から鱗がぼろぼろ落ちた。バイオリンを始めてから一年とちょっと、とにかくバイオリンを弾きたくてしょうがなくて、どんなに時間がない日でもバイオリンは10分でも弾いてた。ピアノは弾かない日も多かった。

それが最近、自分のフェーズが変わってきたことを感じる。Web発表会で弾いたシベリウス、つい先日のブラームス、どんだけ追究してもまだ掘り足りない深さ。現状ではまだまだ、バイオリンでできることってほんとに薄っぺらなので、曲としてどっちがおもしろいっていったら、圧倒的にピアノなのだ。私にとって。

もちろん、バイオリンは初心者なのでピアノと違って上達が目に見えるし、いろんな発見があるし、特に合奏をすれば「バイオリンやってよかった~♪」という気分になるのではあるけど。ここから先、新鮮味は薄れ、その一方で、バイオリンでやれることの幅は広がってくるはずなので、私の中でバイオリンが占める位置というのがどちらのほうへ転ぶかは、結構微妙なバランスによって成り立っている。

でも、バイオリンをきっかけに、またまたピアノの魅力を再発見したことは確か。いつもピアノに戻ってくる。

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コメント (9)
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