アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ロミジュリのバレエ、2バージョンで

2012年01月17日 | ピアノ
体験レッスンのときに、ロミジュリのバレエDVDを見せてもらったら、がぜん、これはもっとじっくり見たいなという気持ちになってしまった。

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それで、アマゾンさんで探して自分でもクリック…先生が持ってたのもあったんだけど、ここはやっぱり、あえて違うのを買って交換コする一手でしょう(^^) 両方見られるから。

先生が持ってたのは「マクミラン版」というのだそうで、なので「ヌレエフ版」というのを買ってみた。バレエはちっとも詳しくないけど、ヌレエフなら聞いたことがある。というか、「マクミラン版」の振り付けで初演したのがヌレエフだとか、要するにものすごい名ダンサーなんですよね。

連弾レッスンのときに「ヌレエフ版」を持参して交換を申し出たら、とても喜んでいただけて♪よかったよかった。

…それで、マクミラン版を通して見ることができました。全体に、マクミラン版は上品な感じで、ヌレエフ版が派手。というのは単純すぎる言い方だけど、ヌレエフさんがあんまりうまい踊り手だったのもあって、男性が踊るパートや、それから群舞とか、殺陣とかも派手になってるのは確か。

それと、ぱっと目につく違いを言うなら、目に見えないはずの部分を、視覚化してくまなく踊っているところね。たとえば、神父さんがジュリエットに薬を渡して、これを飲むと仮死状態になってうんぬんと説明しているところでは、その説明内容を、別の人が演技で示している、とか、ロミオが遠く離れてジュリエットの夢を見てるシーンではちゃんと夢の中のジュリエットが踊っている、とか、ジュリエットが薬を飲むかどうか逡巡しているところでは、ちゃんと幻影が現れて心の葛藤を表す引っ張り合い(?)を演じているといった具合。

まー、わかりやすいっちゃわかりやすい??

でもね、マクミラン版も決してわかりにくくはないんです。というか、ヌレエフ版でそんなこんなに具体化されているもろもろが、とってもクリアに演技で表されていると思うのね。

つまり、単にジュリエット役の人の演技力がすごいってことでもあるのかもしれないけど…

マクミラン版のジュリエットは、ものすごくかわいらしいの。前半ではほんとに子どもっぽくて、まぁそれにしても14歳とかであの表現(乳母や人形にじゃれているシーン)はなかろうと思うけれども、そこから、恋を知り、悩みを経て、どんどん「女」になり、そして決断をして、死に至るまでの変化でぐいぐい見させる感じ。

特に、親の決めた結婚に従う振りをして、その婚約者と「いちおう」踊っている個所の、心がまったくついていっていない様とか、迫力あった。

それで、結局私がどちらを気に入ったかというと、マクミラン版なんだけれども、その決定打になったのは、ラストシーン。マクミラン版だと、二人が死んだらさっと幕が下りるんだけど、ヌレエフ版は、二人が死んでるのを見て突然両家仲直り(^^;; いやそりゃないだろとか、つい思っちゃって。

あ…でも。DVDについてた解説によれば、そもそも、プロコフィエフが作った最初のラストシーンはThey lived happily ever afterだそうで…なんでも、死んだ人じゃ踊れないだろ?? 的な考えだったとか(?)その後、死にゆく人の演技だってできるってことになってちゃんと悲劇として終わるように変更したんだって。よかったよかった。

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コメント (10)
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