というわけで、若いころできてた暗譜が衰えてきたと嘆く方のことは存じませんが、これまでの生涯でややこしい曲の暗譜ができてたためしはないという私の、大人から始める暗譜チャレンジ宣言。
←千里の道も一歩から。だんだんと。
今度、二月の発表会で弾こうと思っている、ショパンのワルツはたいへんシンプル、短い曲で、これができなくてどれができる、ってくらいのものです。これを…発表会のときに暗譜で弾こうって話ではありません。まずは、冷静なときに楽譜なしで弾けるようになってみるってのが目標です。
そこからさらに、発表会の心臓バクバクの中でも暗譜でコケないってのはだいぶ別の話(メンタル面含む)だと思いますからとりあえず棚上げ。発表会のときには楽譜置きます。聴く側にスリリングな瞬間を提供するのもアレだしね。
さて、これまでのところの、記憶に関する基礎事項まとめ:(例のブルーバックスより)
・大人になっても記憶が向上する可能性はある。使えば伸びる。
・年齢により、得意な記憶方法は違う。一番遅くなって伸びるのはエピソード記憶。
・関心を持つ、感動をする、深く理解をする、あれこれのものごとを関連付ける、などで記憶が定着しやすくなる。
・繰り返すことが重要。覚えたら寝ることも重要。
って感じかな。これは、別に音楽を想定した話ではないけれども。
数日前、読んだブログ記事で「短期記憶と長期記憶」というのがあったのですが、ここでは、「エアー・ピアノ」について書かれていました。
> 耳や体に染み込ませて覚えこませる・・・のは短期の記憶。
> エアー・ピアノで練習するのは長期の記憶のためなんです。
若いころは、「何度も弾く」で覚えられたけど、大人になってからはそれでは危うくなる(あるいは、すぐ忘れる)。むしろ、ピアノを実際には弾かないで、じっくり頭の中で思い浮かべる。たぶん、そうすると、音を「想起」することで「記憶から取り出す」練習ができますし(手やピアノの力を借りて「思い出せた気になる」事態を避けつつ)、楽譜の中にかかれているもろもろのことを有機的に関連付けたり、理解を深めたりすることができるわけですね。
あるいは、「挑戦するピアニスト(金子一朗著、春秋社)」にはこう書かれています:
「若い頃の覚え方は若い頃の方法でしかないということである。…(略)…暗譜は、分析を交えないと、もはや困難であると考えるべきである。…(略)…分析することは、ミクロ的には、縦の響きと横の流れを両方認識することであり、マクロ的には、似たような部分の類別と、性格の異なる部分の構造的な組み合わせを認識することである。つまり、音の流れは、線ではなく、格子状に認識され、しかも、その格子の形状の違いを把握することになるため忘れにくくなるのである。」
ということで、方針は、そゆことでよかろう。しかしここで問題があって、ここで引用した文章を書いた方々は、若い頃の暗譜がそもそもできていた人であり、人前で難曲を暗譜で演奏できる人なのです。つまりレベルがぜんぜん違うんですね。
そうすると、そのままひっぱってくることは到底できなくて、たとえばだけど金子さんの本で「ピアノがない場所で指使いを考える」とかあるけど、それは無理(^^;; それと、エアー・ピアノのときに頭に浮かぶ音ってのがいまいちあやふや、という根本的な問題もあります。
ということで、覚えるにはタテからヨコから理解すること。
第一歩、いやゼロ歩かもしれませんが、まずはいろいろ書き込めるように楽譜のコピーをとってみました。たった四ページの曲ですから、コピーも手軽です。(つづく)
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今度、二月の発表会で弾こうと思っている、ショパンのワルツはたいへんシンプル、短い曲で、これができなくてどれができる、ってくらいのものです。これを…発表会のときに暗譜で弾こうって話ではありません。まずは、冷静なときに楽譜なしで弾けるようになってみるってのが目標です。
そこからさらに、発表会の心臓バクバクの中でも暗譜でコケないってのはだいぶ別の話(メンタル面含む)だと思いますからとりあえず棚上げ。発表会のときには楽譜置きます。聴く側にスリリングな瞬間を提供するのもアレだしね。
さて、これまでのところの、記憶に関する基礎事項まとめ:(例のブルーバックスより)
・大人になっても記憶が向上する可能性はある。使えば伸びる。
・年齢により、得意な記憶方法は違う。一番遅くなって伸びるのはエピソード記憶。
・関心を持つ、感動をする、深く理解をする、あれこれのものごとを関連付ける、などで記憶が定着しやすくなる。
・繰り返すことが重要。覚えたら寝ることも重要。
って感じかな。これは、別に音楽を想定した話ではないけれども。
数日前、読んだブログ記事で「短期記憶と長期記憶」というのがあったのですが、ここでは、「エアー・ピアノ」について書かれていました。
> 耳や体に染み込ませて覚えこませる・・・のは短期の記憶。
> エアー・ピアノで練習するのは長期の記憶のためなんです。
若いころは、「何度も弾く」で覚えられたけど、大人になってからはそれでは危うくなる(あるいは、すぐ忘れる)。むしろ、ピアノを実際には弾かないで、じっくり頭の中で思い浮かべる。たぶん、そうすると、音を「想起」することで「記憶から取り出す」練習ができますし(手やピアノの力を借りて「思い出せた気になる」事態を避けつつ)、楽譜の中にかかれているもろもろのことを有機的に関連付けたり、理解を深めたりすることができるわけですね。
あるいは、「挑戦するピアニスト(金子一朗著、春秋社)」にはこう書かれています:
「若い頃の覚え方は若い頃の方法でしかないということである。…(略)…暗譜は、分析を交えないと、もはや困難であると考えるべきである。…(略)…分析することは、ミクロ的には、縦の響きと横の流れを両方認識することであり、マクロ的には、似たような部分の類別と、性格の異なる部分の構造的な組み合わせを認識することである。つまり、音の流れは、線ではなく、格子状に認識され、しかも、その格子の形状の違いを把握することになるため忘れにくくなるのである。」
ということで、方針は、そゆことでよかろう。しかしここで問題があって、ここで引用した文章を書いた方々は、若い頃の暗譜がそもそもできていた人であり、人前で難曲を暗譜で演奏できる人なのです。つまりレベルがぜんぜん違うんですね。
そうすると、そのままひっぱってくることは到底できなくて、たとえばだけど金子さんの本で「ピアノがない場所で指使いを考える」とかあるけど、それは無理(^^;; それと、エアー・ピアノのときに頭に浮かぶ音ってのがいまいちあやふや、という根本的な問題もあります。
ということで、覚えるにはタテからヨコから理解すること。
第一歩、いやゼロ歩かもしれませんが、まずはいろいろ書き込めるように楽譜のコピーをとってみました。たった四ページの曲ですから、コピーも手軽です。(つづく)
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