アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

経歴詐称とか。

2016年03月22日 | 生活
なんか、テレビに出てコメンテーターとかしてた人が経歴詐称してたってんでニュースになってたんだけど、
そもそも化けの皮が剥がれる前の彼を知らなかったんで特にその人についての感想はなんとも。

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ネットニュースとか見ると、叩く人がいるのはもちろん、擁護する人もいるようで興味深い…

擁護する場合は「テレビやラジオで発言していた内容はしっかりとしていたし、人柄も素晴らしいのだから」というような点と、
「学歴や、ハーフや、『ハーバードMBA』といったラベルをありがたがる、世間の価値基準に対する一種の『適応』だという感じ」(by 茂木健一郎)とか。

うーーん…

ここで、やはりつい思い出すのは「さむらなんとか」のような偽物だけれども、

たとえばあの場合にね。
経歴とか人の属性が嘘っこで、でも音楽の良し悪しは別個に存在するってことでもいいのでは? って考え方もあるでしょう。
最初は、嘘の説明から釣られて聞いたわけで、それがなければ聞かなかったんだとすれば
(だって、曲も演奏もあまたあるわけで、一生のうちでそれをすべて無差別に観賞することはできないんだから)
その部分についてはやっぱり騙されたということではあるけれど、

結局のところ、音楽を聞いたんだったら、

音楽がよければいいと感じて、
よくなければよくないと感じて、

ラベルとは別に評価すればよいことではないの??

という考え方もないことはない。

ただそれは、音楽の良し悪しの評価、受け取る側の気持ちということでのみ言えることで、やはり発信側の人間の問題としては、ダメなやつだろうってのはしょうがなくあるので、言い訳も擁護も意味はないと思うけどね…

それと、「コメンテーター」なり「コンサルタント」なり「本の著書」なりの人の経歴詐称ってのは同じだろうか、違うだろうか。

コメントや、アドバイスや、著書に書いてある内容が、
良いものであったか、役に立たないものであったかということは、
その人の経歴とは別のところに存在するということは言えないこともないんだけど。

音楽というものは、作曲家の人格とか経歴とか関係なく、聞く人にとって良い悪い(好き嫌い)は決まるのが本筋だろうと思うのに対して、

コメンテーターとかアドバイザーが言う内容ってのは、もちろん聞いてみて考えてみて「うさんくさいかどうか」は受け取る側の責任としてある程度吟味するとしても、そもそも自分が専門でない分野について専門家(と称する人)の意見を求めた場合には、
聞いて考えても正誤が判定できるとは限らないわけで、
やはりその人の経歴とかをある程度考慮して受け取る受け取らないを判断するのもやむなしと思うのです。

ということは、詐称も、音楽の場合よりやや罪深いんじゃないかなぁと個人的には思うんだけれど。

「さむら」を擁護する人はまさかいなかったので(まったく同情はしないが)
今回の件で擁護する人がいるというのはちょっと、私の感覚とは逆なような気がするかな。


私も「著者」になったときには経歴とか書いたけれども、そして別に証明とか求められたことはないけれども、
カッコイイ経歴(?)を盛りたいとか、まったく思わないし、
仮に盛ったところで余計本が売れるとか、まったく思えない。

だってね。

真実を書くからこそ、混乱しないで首尾一貫したことが書けるけれど、
嘘を軸に書くほど記憶力も想像力(創造力)もないし全然無理。
そもそも、何か嘘を混ぜたとたんに素の自分より文章がつまらなくなっている自信がある。

たいていの人はそうだと思うんだよね…

だから、詐称とかする人は、少なくとも、記憶力もすごいしバイタリティー(といっていいのかどうか)もすごいな!! とは思う。
件のコメンテーターさんもとても「いい人」だったっていうし、
誠心誠意準備していいこといってたらしいし、
めちゃくちゃ、頭も気も使ってたと思うのね。それも気ぃ抜く暇もなくずっと。

それだけのことができる人なら別に詐称しないでイイ仕事したらいいのに。もったいない。

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