アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

歌が心に響く「Climb every mountain」

2016年03月28日 | ピアノ
昨日聞きに行ったのは、ソプラノとメゾソプラノのジョイントコンサートでした。

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メゾソプラノの人は、JGの同期で、過去記事「演じる、空気を支配する演奏」の人です。

今回は、ちゃんと空調の効いたホールですよ(^^;; よかった

ソプラノの人は、今回初めて聞きましたが、やわらかくて澄んだ声が美しくて、とてもよかったです。

それぞれのソロ(+ピアノ伴奏)、デュオ(+ピアノ伴奏)を交えつつコンサートが進んでいくのですが、前半は「ロシア歌曲」、後半は「なじみ深い歌」で構成されていました。

お二人の関係は、若いころ(お互い大学院生)にロシア歌曲の研究会だかで出会ったというものだそうですが、ジョイントによるコンサートは今回初です。そういえば、歌曲といえばドイツとかイタリアとかがなじみ深いですが、ロシアはあまり耳にしませんね。アルファベットからしてハードル高いものね…

でも今回は、ロシア語歌詞の日本語訳がプログラムに挟みこまれていたり、ロシア語と日本語の歌詞両方で歌ったりと配慮がされていて、「ここは、こんな意味だろうか」と想像しながら聞くことができました。

前回のコンサートで私がわしづかみされた曲「憧れを知る者のみが」(チャイコフスキー)も再度聞けて、あぁ~来てよかった~(^-^) 今回はその後に「黒い瞳」(ロシア民謡)が配置されて、派手さで優るそっちのほうがお客さん受けはよかったみたいだけど。

そういえば、前にあった「歌の同窓会」のときは私、彼女がここまで本格的な演奏活動をしてる人とは知らなくて、一曲伴奏させてもらったんですよね。こうしてコンサートを聞いてしまうと…ちょっとこのウデで申し出るのもずうずうしいんだけど…でも、今年五月にある「歌の同窓会」でもぜひ伴奏したい!! うずうず…

「憧れを知る者のみが」は弾けるかなぁ?? ピアノの譜ヅラが気になる私(^^;;

そして後半は、誰でも知ってる「サウンド・オブ・ミュージック」から始まり、團伊玖磨、中田喜直、別宮貞雄、滝廉太郎といった邦人作品が続きました。

サウンド・オブ・ミュージックといったら、もうジュリー・アンドリュースの声が耳について離れないわけですが、つまりはどう考えてもソプラノでしょ。メゾソプラノの見せ場はというと、ありました、修道院の院長先生が歌う「Climb Every Mountain」です。

声質もイメージにぴったりで、数フレーズ始まっただけで、鳥肌が立ちました。この曲、オペラのアリアのような、歌のうまさを聞かせたり、音楽(芸術)として優れた作品としての完成度を誇ったり、そういうのとちょっと違う気がします。ウケてなんぼのミュージカル(映画)音楽、高尚であることを求められているわけではないんですが、でも強いメッセージを持った歌詞(とシチュエーション)を持つ歌ですよね。

トラップ一家から逃げ帰ってきたマリアに、院長先生が諭す場面と、
あと、トラップ一家がナチスの手を逃れて国境を越えるラストの場面で流れます。

… Follow every rainbow
till you find your dream

歌に込められた心と温かさ(と、たぶん厳しさも)がずしんと伝わって、気が付いたらぼろぼろ泣いていました。ちょっと恥ずかしかった


あぁっ、どっちの伴奏させてもらうか悩む~(すっかりヤル気)

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