アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

浜コン、気に入った演奏

2018年11月28日 | ピアノ
ぜんぜん網羅的に聞いてるわけじゃないし、コンクールでの評価とかはどのみちよくわからないのですが、とにかく引き込まれる演奏てんこ盛りで、よかったです! 浜コン!

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聞いてるときりがないんでぼちぼちですが。今週末は珍しく音楽関係の予定が何も入ってないので…そして事務上の「やること」がいろいろあるので…つまりは、PCの前で音楽かけっぱなしにして作業すればいいってことだ。楽しみ。

ここまでに聞いたところで特に「おぉ」と思った演奏いくつか:

牛田くんのS. プロコフィエフ ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83

音が多くて、勢いがあってかっこいい曲で、よく聞く曲ですが、牛田くんの演奏を聞いて
「こんなきれいな曲だったんだ!!」
ってびっくりした。特にスローパートとか、こんなに美しい曲なんだって知らなかった。

終楽章も、よく聞く感じよりゆっくり目に弾かれていて、それがコンクールの演奏としていいことかどうかは知らないんだけど、プロコフィエフさんがテキトーに無茶苦茶音を詰め込んだ曲なわけじゃなくて、すごいよく出来てるんだということがわかった(笑) たいして好きな曲じゃなかったけど、好きになった。

務川くんのM. ラヴェル 鏡

こちらは、元々好きな曲なんですけど。

音の運びというか、ゆらぎが、とても自然でしっくり来ます。
音色の変化も、心地よいところにハマる感じ。
いずれにせよ、何も無理がないように流れていくんだけど、その中でふと、こんなにぞくぞくわくわくするっけ、この曲。というような発見があってとても素敵です。

務川くんって、のだめが売れまくってたとき、のだめ曲を集めたムックの中にインタビュー記事があった記憶が。たぶん芸大生だったときだと思うんだけど、その写真の勝手な印象から、「イケメンピアニストとして売り出すのかな~」って思って、でもそのイケメンの傾向が私の好みと違ったものだから(何)そのまま演奏を聞く機会もなく今に至って…

でも外見の好みはさておき、私の好みのラヴェルを弾いてくれることがわかったからには、今後はウォッチしていきますよ~

チャクムルくんのF. リスト 協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124

超有名作曲家の中で、私がほとんど興味を持っていないリストさんのコンチェルトだけど、この演奏はとても楽しかった(^^)

オーケストラとピアノのかけあいもワクワクするし、そしてピアノが主役のときのかっこよさ!!
力強くて、かつ、しなやかで、華やか。
リストが弾いたらこんな感じに、奥様方のハートをわしづかみにしたのかしらん(そして失神)

チャクムルくんはもじゃもじゃ頭で、おとなしーく弾いてるときはあんまり顔が見えなかったんだけど、このファイナルは、撮影のアングルとそれから動きの面からいって、顔が見えるときが長くて、そしたらすごいかわいい顔してるんですねチャクムルくん。まだ若いよ。表情もとてもキュートで、好みです(もちろん演奏も)。


ところで、コンクールで弾かれる曲のほとんどは、私がどうやっても一生弾けない曲が多いので、自分ならどれを弾きたいか、どう弾きたいかとか考えて聞くことはほぼないんだけど、今回は牛田くんのシューベルトop90-3を聞いたのがとても新鮮でした。私もわりと最近弾いた曲だし…こんな曲、コンクールに持ってきますかね、ふつう??

でもインタビューによれば、牛田くんの今回のプログラムは、浜松と中村先生ゆかりということでまとめたものらしく、ちゃんと「わけあって」選ばれたものなんですね。必ずしも、コンクールで勝つためのプログラミングではない。

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3次のシューベルトの即興曲Op.90−3は、初めてレッスンしていただいた曲です。そこに、人生を描写するようなリストのソナタを並べることで、中村先生の人生を表現してみたいと思いました。
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また、インタビューの中で、こんなところも:
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ーコンサートとコンクールで、気分は違いますか?

 わりと別ものですね。コンクールのほうが、素でいられる気がします。コンサートでは主役がお客さまで、そこに仕えるという意識があるのですが、コンクールでは、常に自分がどう弾きたいか、アイデンティティをそのまま出すことが求められます。僕の中で、コンサートは三角形...作曲家と聴衆と自分との関係で成り立っていますが、コンクールのための準備では、作曲家と自分という一対一の関係の中で音楽に向き合ってきました。結果はもちろんわかりませんが、このコンクールまでの数ヶ月間が、自分自身の音楽にとってかけがえのない恩恵をもたらしてくれるし、成長させてくれると感じています。そんな挑戦を、最高の環境の中、最高の聴衆の前でできて、とてもよかったです。
----(公式インタビュー記事より)

「コンクールのほうが、素でいられる」ってすごいですね。コンサートでは「プロ」精神を発揮しているということなのかもしれないけど。考えてみれば、すでに「プロ」精神でコンサート活動をこなしている中であえてコンクールに出てきたということで、そのこと自体がすごいことなのかも。デビューするためのコンクールではなく。


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