数日前に「ツェルニー不要論に思うこと(上達したい方向)」という記事では、
←おゆき先生ってやっぱりスゴイと思う
上達したい方向、というのを考えたときに、
・ラフマニノフの音の立て込んだやつとか弾けるようになったらうれしいなとか
・ショパンの舟歌もっと素敵に弾けたらうれしいなとか
あんまりツェルニーとの関連がないように思える。。ということを書きました。もちろん求める方向というのは人によりバラバラだと思いますが、大人再開ピアノの人がツェルニー「必要」ってこともわりと少ないのではないかと。
…ここで書いた内容は、これはこれでそんなに的外れではないと思うのですが、
ちょっと残った疑問がありました。ショパン、ラフマニノフというような曲が弾きたい場合にツェルニーがそんなに合ってないのはいいとして、たとえばモーツァルト(ショパンやラフマよりはツェルニーに関連がありそう)を素敵に弾きたいという場合には??
Sviatoslav Richter plays Mozart - PIANO SONATA no.16 in C major K545 (complete)
これ↑お気に入りなんだけど、ただ音階弾いてるトコでも!! めっちゃ美しい~♪
そう、モーツァルトの曲の中で光る、美しい音階を弾きたいと思った場合、
直接、モーツァルトの曲で練習したらなんかいかんの??
あえてツェルニー(確かに音階とかたっぷり出てくる)で練習すると何か近道とか、そんなことある??
そんなあたりをもやもやと考えておりましたところ、上記記事におゆき先生からコメントをいただきまして、これがもう!!
目から鱗!! すとーんと納得!! 記事だけ読んでコメント見てない人はじっくり読み返すべし
「ツェルニーなら鳥肌立たずに何曲もこなせます(笑)」
モーツァルトは、曲として鳥肌モノの素晴らしさなので、ひとつの曲にじっくり取り組まざるを得ないけれど
ツェルニーなら、基本パターンを網羅した数多くの、どってことない曲があります。わかりやすい。数こなせる。
「一定期間継続して続けると、音楽、音を先読みする能力がつきます。
同時に基本の和声感覚、楽譜の読み取り能力等々も上がります。」
そして、〆の至言:
ツェルニー弾くと、それなり得る事があります。
ツェルニー弾かなくても、別に問題ありません。
ツェルニー弾けないのは、問題があります。
この味わい深さは脳天直撃です(^^;;
おゆき先生は、そんなこんなを深く考えられたうえで、私にあえてツェルニーを押し付けることなく、かつ、
ツェルニーから得られるはずのことを、私が脈絡なく持ってくるほかの曲から吸収できるよう配慮しつつ、
今まで来られたんですね。
ところで、ここでひとつ重要なポイント
「ツェルニーは「しっかり」弾くのでなく、軽やかに素敵に弾くものです。
そうしないと大変弾きにくく、軽やかにお洒落に弾けば弾きやすいです。
「全部の音を均等にしっかり!」では弾けません。」
ツェルニーは役に立つものではあるんだけど、使い方を間違えるとなんか「うさぎ跳び」のやりすぎ(膝傷めるやつ)みたいな話にもなりかねず、お指の体操、鍵盤は下までがっちり、ハイもっと大きい音で!! 次回メトロノーム100まで上げてきてね、というんだと、曲としてのツェルニーの仕上がりも「素敵」からほど遠いだけでなく、
モーツァルトを素敵に弾くのに役立つどころか害がある
ということになります。たまに、ツェルニーがかえって「いろんな曲を素敵に弾く」妨げになるようなことも言われますがたぶんそういう誤った使い方を見聞きして警鐘を鳴らしているのでしょうね。
というわけで、ツェルニーの位置づけについてはとてもよく腑に落ちた気がします。そのうえでやっぱり、私の場合は、今後そんなにツェルニーをたくさん弾くことはないでしょう…
モーツァルトはいろいろ弾いていきたいです。
しかし、ツェルニーが誤った使い方をされた歴史があるのと同じように、モーツァルトのピアノソナタもいわれなき恨みを買っている形跡が。
私の友人、ばっかいず世話係さんは、なかなか極端にストイックな先生に習っていたようで、モーツァルトのピアノソナタをコンプリート(!!)してからベートーベン、ショパンはいったいいつ出てくるやらみたいな進行で、モツソナの厚い壁に阻まれてベートーベンにすら到達できずあえなくリタイア。。という過去があるそうです。
極端な話だとは思うんですけど、わりとそういうの(モツソナばかり弾かされてほかの曲へ行けないやつ)は昔あった話のようで、ほかの人からもときどき聞きます。
それ、ほんと気の毒な話ですけど、でもモーツァルトさんのせいじゃないですからね!!
大人ピアノは、そんなのとは関係なく、弾きたい曲から弾けるからいいよね。
最近は、子どものレッスンでもそんなにモツソナばかりに偏ってやらせなくなってるようで、よかったです。
モツソナ、弾きたい分だけ弾けば、やっぱり鳥肌もんです。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
←おゆき先生ってやっぱりスゴイと思う
上達したい方向、というのを考えたときに、
・ラフマニノフの音の立て込んだやつとか弾けるようになったらうれしいなとか
・ショパンの舟歌もっと素敵に弾けたらうれしいなとか
あんまりツェルニーとの関連がないように思える。。ということを書きました。もちろん求める方向というのは人によりバラバラだと思いますが、大人再開ピアノの人がツェルニー「必要」ってこともわりと少ないのではないかと。
…ここで書いた内容は、これはこれでそんなに的外れではないと思うのですが、
ちょっと残った疑問がありました。ショパン、ラフマニノフというような曲が弾きたい場合にツェルニーがそんなに合ってないのはいいとして、たとえばモーツァルト(ショパンやラフマよりはツェルニーに関連がありそう)を素敵に弾きたいという場合には??
Sviatoslav Richter plays Mozart - PIANO SONATA no.16 in C major K545 (complete)
これ↑お気に入りなんだけど、ただ音階弾いてるトコでも!! めっちゃ美しい~♪
そう、モーツァルトの曲の中で光る、美しい音階を弾きたいと思った場合、
直接、モーツァルトの曲で練習したらなんかいかんの??
あえてツェルニー(確かに音階とかたっぷり出てくる)で練習すると何か近道とか、そんなことある??
そんなあたりをもやもやと考えておりましたところ、上記記事におゆき先生からコメントをいただきまして、これがもう!!
目から鱗!! すとーんと納得!! 記事だけ読んでコメント見てない人はじっくり読み返すべし
「ツェルニーなら鳥肌立たずに何曲もこなせます(笑)」
モーツァルトは、曲として鳥肌モノの素晴らしさなので、ひとつの曲にじっくり取り組まざるを得ないけれど
ツェルニーなら、基本パターンを網羅した数多くの、どってことない曲があります。わかりやすい。数こなせる。
「一定期間継続して続けると、音楽、音を先読みする能力がつきます。
同時に基本の和声感覚、楽譜の読み取り能力等々も上がります。」
そして、〆の至言:
ツェルニー弾くと、それなり得る事があります。
ツェルニー弾かなくても、別に問題ありません。
ツェルニー弾けないのは、問題があります。
この味わい深さは脳天直撃です(^^;;
おゆき先生は、そんなこんなを深く考えられたうえで、私にあえてツェルニーを押し付けることなく、かつ、
ツェルニーから得られるはずのことを、私が脈絡なく持ってくるほかの曲から吸収できるよう配慮しつつ、
今まで来られたんですね。
ところで、ここでひとつ重要なポイント
「ツェルニーは「しっかり」弾くのでなく、軽やかに素敵に弾くものです。
そうしないと大変弾きにくく、軽やかにお洒落に弾けば弾きやすいです。
「全部の音を均等にしっかり!」では弾けません。」
ツェルニーは役に立つものではあるんだけど、使い方を間違えるとなんか「うさぎ跳び」のやりすぎ(膝傷めるやつ)みたいな話にもなりかねず、お指の体操、鍵盤は下までがっちり、ハイもっと大きい音で!! 次回メトロノーム100まで上げてきてね、というんだと、曲としてのツェルニーの仕上がりも「素敵」からほど遠いだけでなく、
モーツァルトを素敵に弾くのに役立つどころか害がある
ということになります。たまに、ツェルニーがかえって「いろんな曲を素敵に弾く」妨げになるようなことも言われますがたぶんそういう誤った使い方を見聞きして警鐘を鳴らしているのでしょうね。
というわけで、ツェルニーの位置づけについてはとてもよく腑に落ちた気がします。そのうえでやっぱり、私の場合は、今後そんなにツェルニーをたくさん弾くことはないでしょう…
モーツァルトはいろいろ弾いていきたいです。
しかし、ツェルニーが誤った使い方をされた歴史があるのと同じように、モーツァルトのピアノソナタもいわれなき恨みを買っている形跡が。
私の友人、ばっかいず世話係さんは、なかなか極端にストイックな先生に習っていたようで、モーツァルトのピアノソナタをコンプリート(!!)してからベートーベン、ショパンはいったいいつ出てくるやらみたいな進行で、モツソナの厚い壁に阻まれてベートーベンにすら到達できずあえなくリタイア。。という過去があるそうです。
極端な話だとは思うんですけど、わりとそういうの(モツソナばかり弾かされてほかの曲へ行けないやつ)は昔あった話のようで、ほかの人からもときどき聞きます。
それ、ほんと気の毒な話ですけど、でもモーツァルトさんのせいじゃないですからね!!
大人ピアノは、そんなのとは関係なく、弾きたい曲から弾けるからいいよね。
最近は、子どものレッスンでもそんなにモツソナばかりに偏ってやらせなくなってるようで、よかったです。
モツソナ、弾きたい分だけ弾けば、やっぱり鳥肌もんです。
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