めるちゃんで、ドビュッシー「月の光」をひとりのんびり弾いてるとほんと幸せな気持ちになる。
←弾いて楽しめる曲は実は増えている
「月の光」は、難曲でも大曲でも、技巧的な曲でもない。易しい曲とはいえないにしても。
10年前、いや15年前の私でも弾けただろう。弾こうとすれば。
というか、そのころの私は十分に(十二分に)難しい曲を弾いていた。
2004年の発表会 ラフマニノフのエレジー
2006年の発表会 ラヴェルのソナチネ第三楽章
先日、古いビデオを見ていたのだけど、素敵な演奏とはいえないものの(音色が汚く、エレジーは妙な停滞感がある)、そんなに間違えず、ちゃんちゃんと進行して最後までたどり着いている。我ながら熱心に練習してあって…ヤマハの先生も相当頑張ったっぽい。
これらの曲は、今現在でもやはり手を出せる難易度の上限くらいにあるもので、考えてみれば、その上限って、当時からほとんど動きがない。
当時、どうしようもなく手出しできなかった、リストの超絶技巧系、シューベルトのさすらい人幻想曲、ショパンの木枯らし、ラフマニノフの音の絵、夜のガスパール、ハンマークラヴィーア…いくらでもあるけど、そういう音符の立て込んだ、いわば「楽譜黒い系」難曲については、弾ける範囲が広がった様子はない。これからの人生も、そちらに広がる未来はまったく見えてこない。
やはりその方向で動かすためには「楽しい範囲でしか練習しません」ってな態度はあまりよろしくなくて、
ハノン、ツェルニー、基礎練習おさおさ怠りなく
という態度が求められるだろう。
しかしこの15年、私は何も変化してこなかったわけではなくて、
たとえば同じラフマニノフのエレジーを数か月かけてじっくり練習するならば、
当時よりははるかに素敵に弾ける自信がある(何しろ比較対象がなんなので)。
それと、それよりさらに大きな変化はやはり…「月の光」のような曲を弾きたくなったということじゃないだろうか?
当時でも「弾こうとすれば」弾けたはずと書いたが、じゃあなぜ弾かなかったかといえば、
自分が弾いてもしょうがない(いくらでも素晴らしい演奏が既にある超有名曲)
弾いてもそんなに楽しくない
つまり、「音符並べられてすごい」という曲ではなし(達成感が感じられない?)、みんなが知らなくて「今の曲いいね、何?」という曲ではなし、チャレンジ精神はそそられない。
そして…もっと素敵に弾くには~?? と工夫するには引き出しが足りず、そういう楽しみ方があんまりできなかったということ。
「月の光」もそうだし、あと先日弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲23番の二楽章とか。
15年経って、「楽譜黒い系」にちっとも進歩なく、「楽譜白い系」、一般的な言い方でいえば難易度が低い方に世界が広がってきた、と思うとおもしろい。
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これらの曲は、今現在でもやはり手を出せる難易度の上限くらいにあるもので、考えてみれば、その上限って、当時からほとんど動きがない。
当時、どうしようもなく手出しできなかった、リストの超絶技巧系、シューベルトのさすらい人幻想曲、ショパンの木枯らし、ラフマニノフの音の絵、夜のガスパール、ハンマークラヴィーア…いくらでもあるけど、そういう音符の立て込んだ、いわば「楽譜黒い系」難曲については、弾ける範囲が広がった様子はない。これからの人生も、そちらに広がる未来はまったく見えてこない。
やはりその方向で動かすためには「楽しい範囲でしか練習しません」ってな態度はあまりよろしくなくて、
ハノン、ツェルニー、基礎練習おさおさ怠りなく
という態度が求められるだろう。
しかしこの15年、私は何も変化してこなかったわけではなくて、
たとえば同じラフマニノフのエレジーを数か月かけてじっくり練習するならば、
当時よりははるかに素敵に弾ける自信がある(何しろ比較対象がなんなので)。
それと、それよりさらに大きな変化はやはり…「月の光」のような曲を弾きたくなったということじゃないだろうか?
当時でも「弾こうとすれば」弾けたはずと書いたが、じゃあなぜ弾かなかったかといえば、
自分が弾いてもしょうがない(いくらでも素晴らしい演奏が既にある超有名曲)
弾いてもそんなに楽しくない
つまり、「音符並べられてすごい」という曲ではなし(達成感が感じられない?)、みんなが知らなくて「今の曲いいね、何?」という曲ではなし、チャレンジ精神はそそられない。
そして…もっと素敵に弾くには~?? と工夫するには引き出しが足りず、そういう楽しみ方があんまりできなかったということ。
「月の光」もそうだし、あと先日弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲23番の二楽章とか。
15年経って、「楽譜黒い系」にちっとも進歩なく、「楽譜白い系」、一般的な言い方でいえば難易度が低い方に世界が広がってきた、と思うとおもしろい。
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