アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

名曲のチカラ(月の光)

2020年02月24日 | ピアノ
昨日は、ピアノで「月の光」、鍵ハモで「情熱大陸」を弾いて、
案の定というか、「ピアノよりずっと鍵ハモがうまい人」という地位(笑)を確立してしまった感がありますが…

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「月の光」の演奏もそんなに変ではなく、
そりゃまぁ会場ノリノリの「情熱大陸」に比べるとたいそう地味ではありますが、
「きれいだった」「(お月様に)なりきってた」などのコメントをいくつかいただきました。

録音を聞いてみたところ、ちょっと途中で「もちゃっ」としてしまった小事故はありましたが大勢に影響なく、
おおむねいい雰囲気で弾いていました。

「つきのひかりが まものをとおざけてくれたようだ」←会場に映し出されていたセリフ

に合う感じというか。

私は、ピアノを弾くとき「妄想下手」で、あまり具体的な想像をしていないことが多いですが、
この曲は「入りやすい」「伝えやすい」曲だと思います。

名曲中の名曲ですから今更私があぁのこうの褒める必要もないですが、
単にきれいな曲というだけではなく、
とても「力」のある曲だと思います。

聞いた人の心を動かす力。

(そういえば、シューマン「子供の情景」弾いたときも、「力」のある曲だと思いました)


実は、イロモノオフ「音楽の勇者」の前日にも、「月の光」を人前で弾く機会がありました。というか、偶然できました。

大切な人を亡くしたばかりの旧友が突然訪ねてきたのです。

その人が、そのいきさつを語り、泣き、語り、また泣き、さらに泣いて泣いて…

私が何を言っても、今の状態の友人には慰めにならないだろうな、という気がして、

「明日、発表会で弾く曲を聞いてもらえる?」といってみました。

うちのリビングにあるめるちゃんで、私が弾いて、その人が聴く、一対一のコンサートです。
その友人は、音大ピアノ科卒なので、私よりずっと上手に「月の光」を弾けるでしょう。でもそんなことはどうでもいいんです。

  月はいつでも幸せな人もそうでない人も静かに見守ってくれるだろう。
  そして今は亡くなってしまった人であっても、見ていたのは今夜出るのと同じ月。

そんなことを考えながら弾き始めたら、ものすごくぴたりと曲に入りこんで弾くことができて、
友人も(しばし泣きやんで)すごく真剣に聴いてくれました。

このときの「月の光」が、こんなふうに弾けたことない!!という、あまりに素敵な演奏だったので自分でびっくりしたのですが(友人もびっくりしたと思う。そんなふうに弾けると思ってなかったはずなので)

あとで「少しだけ元気になった」「月の光 上手だった。発表会がんばって」とラインが来ました。


たまたまそんな状況になったときに、私が「月の光」を練習してあったのも何かの縁で、
結果的に、何かがぴたーっと噛み合って、奇跡の演奏ができました。

翌日は別に奇跡は起こらずふつうの(現実的な範囲でまぁまぁ良い)演奏でしたけど…


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音楽の勇者Story,,to be continued

2020年02月23日 | ピアノ
というわけでイロモノオフ「音楽の勇者」に参加してきました!!

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この会では、参加者それぞれが、選曲と同時に自分のキャラクターを決め(勇者の敵か味方か!?)、
「ひとこと」を執筆するわけですけど、

その時点では、自分のエントリーが全体の中でどういう位置づけになるのかわからない(というか決まっていない)んで、
みんなテキトーなこと書いてます。

その脈絡のないストーリーの断片やシーンを、
ひとつのプログラムに並べ、ストーリーにまとめあげたのはudurannさん+夜毎屋さん。

演奏の最中に、ゲーム画面(DQ?)のような映像がプロジェクターで映し出され、少しずつ展開して勇者の旅が進んでいくのでした。

参加者は(弾く人も聞く人も)
パンフレットと「ぼうけんセット」を渡されています。


「ぼうけんセット」にはコインとやくそう(紅茶ですが)と投票用紙とボールペン。

ひとつ、難点がありまして、自分が必死で弾いてるときには、プロジェクターで何が映し出されているのかわかんないんです(笑)

というわけで、ストーリーがいまいちつながりませんが、あとから聞いたところによりますと、
「月の光」のところでは、月の光によって魔物が追い払われたとか…
「情熱大陸」のところでは、勇者を記者が取り囲んで質問攻めにしてたそうです「必殺技はなんですか?」「魔物を倒す自信はありますか?」「好きな人はいますか?」…

本日の録音: 葉加瀬太郎/情熱大陸 by美魔女シスターズ
(鍵ハモ:アンダンテ、ピアノ: 鳥目さん、カホン: shigさん、手拍子: 会場の皆様)

今日のプログラムは、ほんとバラエティーに富んだ演目で、
勇者ははるばる旅をしつつ、
魔女や大山猫や吹雪や親切なおじいさんおばあさんやいろいろな出会いをしていたのですが、

考えてみると、どうも…

ぜんぜんレベルアップしてなくね??

勇者自身が戦わない感じなんですよ。いろいろ助けてもらったりしてるけども。

ストーリーも最終盤に来たとき、
ラスボス出てきたんですけど、
あっさり倒されてですね、
「死んでしまうとは情けない」

でも「復活(マーラー)」させてもらって
continueしますか、
っていう、そんな壮大なドラマ(おい)でした。はい。
強くないけどかわいい勇者くんでしたよ。

勇者は、「トニカの剣」と「フェルマータの盾」を持っていたのですが、もっと音楽の勉強をしないとラスボスには効かなかったみたいです。今度は勉強して出直しましょう。


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「前に奏でる」わけじゃない前奏曲

2020年02月22日 | ピアノ
スクリャービンの前奏曲op.11-11を弾いてみようとしたとき、この曲自体はたった見開き2ページなのだけど、「ついでに」op.11を丸ごとスキャンしておこうと思い立った(いつか弾くかもしれないし!?)。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←短くてバラバラでも楽しめるところがおトク

それで、ページをめくりながら、ガーコガーコとScanSnapを動かしていて思ったのだが、
「変なカタチした楽譜が多い」

たとえば、ショパンのノクターンだとかいう場合は楽譜の譜ヅラというか模様というか、わりとパターンがあるし、モーツァルトとかならそれなりの…落ち着いた模様があると思うんだけど、

前奏曲24曲あるなかで、くるくると模様がドラスティックに変わっていくのね。一曲一曲が短いし。

この、バラエティーある楽譜の見た目ということでいうと、そういや、先日ショパンの24の前奏曲をスキャンしたとき(雨だれを弾こうとして)も思ったんだけど…

というか、どっちも24の前奏曲ですね。ピティナのピアノ曲事典でスクリャービンの24の前奏曲解説を見ると、

「スクリャービンが若い頃に傾倒していたショパンの《24の前奏曲 作品28》にならい、平行調の組み合わせによって5度圏をめぐる構成となっている」

とあるので、楽譜の見た目が偶然似たということではなくて、「リスペクト」の必然的結果なのでしょう。

それならショパンの24の前奏曲はどこから来たのかというと(同じくピティナのピアノ曲事典で解説を見ると)
------
ショパンにとって、バッハ《平均律クラヴィーア曲集》の伝統に連なる作品を残すことは、かねてからの願いであり、音楽家としての使命でもあったのだ。
《練習曲集》においてショパンは、《平均律》の伝統を音楽内容と機能の面で継承したのだったが、《24の前奏曲集》では、同じ源泉からおもに曲集の外形を受け継いだ。マヨルカでのショパンの様子を伝える書簡からは、彼が四六時中バッハの楽譜を手放さずにいたことが判るが、《平均律》とショパンの《前奏曲集》の共通点はほとんど唯一、24の長短調で書かれていることだけである。
------

となっており、つまりリスペクトの系図は

バッハ平均律 - ショパン24の前奏曲集 - スクリャービン24の前奏曲

ということになるが、バッハとショパンはそんなに似てるわけではない。そもそも、ショパンになったところで、前奏曲が(フーガの)前に奏でる曲ではなくなっている。

なんだか「前奏曲」という言葉の意味が、改めて考えるとよくわからないのだが、今度はウィキペディアに頼りますと

「後には独立した楽曲として演奏技巧を発揮するような、また即興的な自由な作風の作品、特にピアノ曲にこの名が付けられるようになった」

ということで、わりとテキトーでいいというか、決まった形式のようなものはなく、あまりふつうでない伴奏型とかいろいろ試せたんでしょう。

私の都合からいうと、短くて、面白い曲がたくさんある「前奏曲(集)」というのは大変魅力的なカテゴリーなんだけど、でもプロがやるように「24(25)曲セットで」というのは一生弾けないわけで(なんだかどなたの曲集も超絶技巧が混じりますよね)、せいぜいバラで楽しませていただきます。せっかく作曲家さんたちは全調の配置とかに工夫凝らしてるんだろうけれども…

ウィキペを見ると、ずいぶんたくさんの作曲家が全調セット前奏曲に取り組まれているので驚きます。一度は作ってみたくなるもんなんかねぇ。

アルカンの全調ものというとエスキスしか知りませんでしたが前奏曲もあるんですね。


今日のブログ書きながらCD:
内藤 晃 /ショパン≪24の前奏曲 作品28≫ 他


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ほどほど効果的な隔離(クルーズ船)

2020年02月21日 | 生活
2009年1月29日、我が家は異様な緊張に包まれていた。

     にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記へ ←ほどほどの怖がり方はないだろうかと思う

三日後の2月1日は、こじろう中学受験ド本命一発勝負の日であるから、そりゃかなりの緊張感があることは当然なのだけど、それに加えて…

よしぞうから電話があって
「さっき会議があったんだけど、それにいっしょに出てた人で、既に具合が悪くて病院行って、インフルエンザの確定診断も受けてたって人がいたことがわかった」(o_o;;

会議室という密閉空間で、しばーらく一緒にいたとなるとそりゃーうつっていても全く不思議はない状況である。
ご丁寧に、確定診断受けてから何もいわずに会議に出るとはなんと迷惑な(受験生を抱える人にとっては特に)。

通常ならば、家族が誰かかかって、ほかの人にうつしたくないという場合、寝ていてもらう部屋を決めて、なるべくそこにいてもらう。食器とかタオルとかの扱いも混ざらないよう注意する。けど、もちろんだけどトイレにも出てくるし、その同じトイレや廊下を家族も使わないと生活できないわけで、完璧隔離とは程遠い(その割に、マジでめんどくさい)。

程遠いにしても、気を付けないよりはいい(ような気がする)。

とはいえ、この場合(中学受験を無事に受けさせたい)は何かあるとホントに嫌なので、よしぞうはビジホに泊まることにした…


何がいいたいかというと、完璧な隔離と、そうでない隔離があって、でもテキトーな隔離というか注意でも、やらないよりマシだったりするんじゃないかってことです。

クルーズ船の中の「うつらないための用心」がちゃんとしていたとかいないとか、いろんな意見? 見方? があるようなんだけど、
某副大臣さんがツイートした(そして消した)写真とか、
船内の客が撮った写真とか、
感染症対策専門のお医者さんがアップしてた動画とか、

ニュースなどで見た範囲を総合しますに、
「いちおう用心してた」
「完璧からは程遠かった」
と、両方正しいのかなと。

副大臣さんツイートの写真だと、入り口が分けられてて、でも入った先の空間はいっしょで、ロープで仕切られていると。

ロープ…

「結界かよ」とか揶揄されていましたが、動線を分けるということで、そりゃ分けないよりいいはずです。もちろん「結界(?)」はないので空気はつーつーですけど。

エボラも扱っていたようなホンモノの感染症対策専門医からいわせたらこんなのちゃんちゃらおかしいレベルでしょうし、「ゾーニング」(コロナウイルスがいるかもしれないゾーンと、いないゾーンを分ける)の基本は、レッドゾーンで防護服着ることと、それを安全に脱ぐことが両方大事なのですよね。防護服着たままグリーンゾーンに入ってきたりとか、防護服着たままスマホいじってるのとか、そりゃありえないってわけです。

防護服もマスクも、それは「魔除けのお札」じゃなくて、その外側は汚染されているのですから、形式上身につけていればいいって話ではなくて、それをグリーンゾーンに持ち込まず安全に始末するというのがキモです。

でもそのへんを「きちっと」するのってほんとに煩雑なことですから、身についてないとなかなかできない(やりたくない)。そこをやいのやいの、規則を守れ!! と口やかましく徹底させようとしたらたぶん嫌われます。ただでさえ、手一杯、忙しいし、仕事は真剣にやってるのに、邪魔されたくないですから。

で、そんな感じで「(完全とはいえない)用心」をしていた場合、実際のところどのくらいうつってしまうのか、というのがとても気になるところだったのですが、その解答(の一部)にあたるニュースを見ました。

クルーズ船 客室待機後も感染広がったか 国立感染症研究所

新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船について、国立感染症研究所は船内で検疫が行われ、客室での待機が始まったあとも、感染が一部の乗客や乗員で広がったとみられると、研究所のウェブサイトで報告しました。

国立感染症研究所がウェブサイトに掲載した報告によりますと、今月18日の段階でクルーズ船内で感染が確認されたのは乗客と乗員、合わせて531人で、▼276人に発熱などの症状が出た一方、▼255人は症状がなかったとしています。

この中で、発症した日の記録があるのは184人で、このうちの23人は乗客の客室での待機が終日で始まった今月6日以降、感染が確認された乗客がいる部屋にいたとしています。

特に今月13日以降について見ると、発症したうち13人は乗員だったほか、5人は感染した人が同室にいた乗客だったとしています。

研究所は、船内で実質的に感染が広がったのは、客室での待機が始まる前だったとする科学的な根拠があるとしていますが、その後、検疫期間の終了日に近づくにつれ、感染のほとんどは乗員や客室内の乗客どうしで起きたとみられるとしており、乗員は業務を続けなければならず、すべての人を隔離することは困難だったとしています。
-----

つまり、「客室での待機(隔離)」後にも新しく感染は起こっていたけれど、うつった人の「ほとんどは」乗員か、同じ客室にいる人ということなんですね。

だから、「かなりがんばった」「完璧ではなかった」その結果、新たにうつった人は「そこそこ」で済んだ。

完璧かまったくナシか、ということでなく、その間のどこか。やらないよりだいぶいい。「無茶苦茶だ」とただ批難するのも気の毒だし、「しっかりやってます」と胸を張るのもどうかという程度?

でも、封じ込めは無理そうですね…


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交響楽運命の黴拭きにけり

2020年02月20日 | ピアノ
今と違って、有名なレコード盤はこれ、というのが決まっていた時代、まず最初に聞いたのはフルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル、ベートーベンの運命という人が多かったというんですが、

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←コンパクトといいつつ全体ではかなりの場所をとっている

…そんなものですかね?

記事タイトルにした句は、プレバトの俳句査定で有名な夏井いつき先生が妹のローゼンさんと語り合う本「寝る前に読む一句、二句。」に載っていたものです。
夏井先生は、私より「少々」上の方だからというのもありますし、あと、私が(プロの)クラシックをよく聞くようになったのがわりと遅かったというのもあって、

私は(いつき先生と違って)、CD世代なんですよ。←別に若ぶりたいわけではない

自分でお金出して、音楽コンテンツを買う、という場合、圧倒的にCDです。
LPとか、カセットテープとか、MDとか(^^;;で買ったことはほとんどない。

「交響楽運命の黴拭きにけり」という句には、LPとか書いてありませんが、もちろんLPなんでしょう、
それも、みなさんが持っていたという「フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル、ベートーベンの運命」なのかもしれません。

LPで音楽を聞くのと、
CDで音楽を聞くのと、
いったい何が違うかというと、まず

LPをかけるのは圧倒的に面倒です。
そして、たくさん置いておくのは場所もとります…あまり分厚くはありませんがあの大きさ。ふつうの(奥行き浅い)本棚には入りません。
死蔵しておくのは邪魔であると同時に、メンテしてないとそれこそ「黴」が生えたりするわけです。

レコードの黴を拭いているときの気持ちは、あぁ黴させないようにしないとな(レコードも…自分の運命も?)という感じでしょうか。

レコードで聞くクラシックは、一回一回、手間のかかることと、それから元々値が張るといったことも相まって、
ちょっと贅沢な、大切な時間という雰囲気があります。

ピアノが好きで、LPでよく聞いている人の部屋にいったとき、「現在お気に入りの6枚」が壁に飾ってありました。
部屋に、アシュケナージとかケンプとかの顔がばーんと並んでいて、
そこから、一枚とって拭いてターンテーブルに乗せて再生する。

思わず真剣に聞いてしまうではないですか。

この「6枚」を何にするかというのも重要な問題です。これを時々入れ替えるというちょっと面倒でもある用事が、また味というか。


そう考えてみると、CDって、なんか中途半端な存在かもしれません。

死蔵CDがあっても別に黴は生えないし、
たいして邪魔でもないし、
かけるのは簡単で、(音楽の良し悪しはともかく)特に有難味があるものではありません。

「味」がたいしてないわりに、今どきのサブスクリプション的購入に比べると、
場所も取り、地球にも優しくないわけで、
合理的な面というのはあまりないかも。

でも、私がこれからLP派に移行することは現実味がないし、
かといって、ダウンロードしておしまいという今時の方法に移行するのも抵抗があります。

やはり…(ちょうどよく)コンパクトに所有する欲を満たしつつ、ほどほどの愛着を持って「この一枚」を聞くという行為は捨てがたいんですよ。若い人に理解されなくてもそれはよろしい。

YouTubeも便利ですがお金払って広告が消えればすべてHappyという気持ちにはなかなかならない(笑)


今日のブログ書きBGM用のCDは、野原みどりさんの「ラヴェル作品全集1」です。


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