アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

交響楽運命の黴拭きにけり

2020年02月20日 | ピアノ
今と違って、有名なレコード盤はこれ、というのが決まっていた時代、まず最初に聞いたのはフルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル、ベートーベンの運命という人が多かったというんですが、

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…そんなものですかね?

記事タイトルにした句は、プレバトの俳句査定で有名な夏井いつき先生が妹のローゼンさんと語り合う本「寝る前に読む一句、二句。」に載っていたものです。
夏井先生は、私より「少々」上の方だからというのもありますし、あと、私が(プロの)クラシックをよく聞くようになったのがわりと遅かったというのもあって、

私は(いつき先生と違って)、CD世代なんですよ。←別に若ぶりたいわけではない

自分でお金出して、音楽コンテンツを買う、という場合、圧倒的にCDです。
LPとか、カセットテープとか、MDとか(^^;;で買ったことはほとんどない。

「交響楽運命の黴拭きにけり」という句には、LPとか書いてありませんが、もちろんLPなんでしょう、
それも、みなさんが持っていたという「フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル、ベートーベンの運命」なのかもしれません。

LPで音楽を聞くのと、
CDで音楽を聞くのと、
いったい何が違うかというと、まず

LPをかけるのは圧倒的に面倒です。
そして、たくさん置いておくのは場所もとります…あまり分厚くはありませんがあの大きさ。ふつうの(奥行き浅い)本棚には入りません。
死蔵しておくのは邪魔であると同時に、メンテしてないとそれこそ「黴」が生えたりするわけです。

レコードの黴を拭いているときの気持ちは、あぁ黴させないようにしないとな(レコードも…自分の運命も?)という感じでしょうか。

レコードで聞くクラシックは、一回一回、手間のかかることと、それから元々値が張るといったことも相まって、
ちょっと贅沢な、大切な時間という雰囲気があります。

ピアノが好きで、LPでよく聞いている人の部屋にいったとき、「現在お気に入りの6枚」が壁に飾ってありました。
部屋に、アシュケナージとかケンプとかの顔がばーんと並んでいて、
そこから、一枚とって拭いてターンテーブルに乗せて再生する。

思わず真剣に聞いてしまうではないですか。

この「6枚」を何にするかというのも重要な問題です。これを時々入れ替えるというちょっと面倒でもある用事が、また味というか。


そう考えてみると、CDって、なんか中途半端な存在かもしれません。

死蔵CDがあっても別に黴は生えないし、
たいして邪魔でもないし、
かけるのは簡単で、(音楽の良し悪しはともかく)特に有難味があるものではありません。

「味」がたいしてないわりに、今どきのサブスクリプション的購入に比べると、
場所も取り、地球にも優しくないわけで、
合理的な面というのはあまりないかも。

でも、私がこれからLP派に移行することは現実味がないし、
かといって、ダウンロードしておしまいという今時の方法に移行するのも抵抗があります。

やはり…(ちょうどよく)コンパクトに所有する欲を満たしつつ、ほどほどの愛着を持って「この一枚」を聞くという行為は捨てがたいんですよ。若い人に理解されなくてもそれはよろしい。

YouTubeも便利ですがお金払って広告が消えればすべてHappyという気持ちにはなかなかならない(笑)


今日のブログ書きBGM用のCDは、野原みどりさんの「ラヴェル作品全集1」です。


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コメント (2)
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