又、BASARAを読んでしまった。全16巻。去年も今頃の時期に読んだ。何か秋になると、更紗と旅をしたくなる。会社から帰り、色々の雑事を終え、見たいTVも見、風呂に入り、寝る前の一時を更紗とタタラと一緒に冒険の旅に出る。
いつも感心するのは、これだけの波乱万丈のストーリー展開の見事さ。そして、何より登場人物の魅力的なこと。この“大河ドラマ”には沢山の登場人物が出てくる。魅力的な主人公の更紗とタタラと朱理。そして主人公に順ずる主要な人たちと重要な脇役達。その他大勢や、ちょい役たち。そのすべての登場人物に生活があり、ドラマがある。
とても少女マンガとは思えない。よく男性漫画家に少数の登場人物なのに髪の形とか、目の形とかでやっと区別して書いている人がいるが、田村由美さんの絵の才能には感心する。一人の少女なのに更紗の気持ちの時とタタラで戦っている時とで表情が違う。
「きっとお母さん、この本好きだと思うよ」と、息子が持ってきてくれた時「本当?」とパラパラみて直ぐに読む気がしなくて、16冊積んでおいた。そして、秋の終わり頃、何となく「読んでみようかな」と読み始めてドップリとはまってしまった。そして、何回涙した事か。敵として、味方として死んで行った人達がすべて愛しい。現実の戦争でも、どちらの側から見るかで景色が違うように、バサラでも敵の人生もしっかりと描かれているのである。
地球に気象的大異変があり、文明が滅んで後の数百年後の日本の物語。世は戦乱の時代。日本は国王のいる中心と、赤の王・青の王・黒の王・白の王と言われる子供達が支配する戦国時代。平安時代や鎌倉時代や戦国時代や江戸文化もあり、明治時代も中国史も西洋史もシェークスピアもすべてがミックスしたような魅力的な物語。
「運命の子」と予言された双子が生まれる。兄をタタラと言い、そして妹を更紗と言う。運命の子の名は“タタラ”と言う。ある日、二人の育つ白虎の村が赤の王に滅ぼされ、タタラが殺される。王を倒し新しい国をつくる者と予言された、タタラは死んではいけないのである。虐げられた人々の希望の星なのである。更紗はタタラになる事を決心し戦乱の世に飛び出して行くのである。そして圧倒的な存在感と、恋焦がれる程の魅力的な“揚羽”。思い出しただけで胸が一杯になる。
会社のおじさん達は、マンガと言うだけで否定する。「だから日本人はバカになった」とおっしゃる。このバサラの世界は小説でも映画でも絶対に、この感動を伝えられないと思う。マンガにしか表現出来ない世界があるのである。まァ作者の力量にもよるだろうが・・・
BASARA(婆娑羅)とは・・・・古い権威を否定し因習・拘束を排し、思いのまま自由闊達に、生きる精神を言う。語源は“Vajra”ダイヤモンドのことである。
いつも感心するのは、これだけの波乱万丈のストーリー展開の見事さ。そして、何より登場人物の魅力的なこと。この“大河ドラマ”には沢山の登場人物が出てくる。魅力的な主人公の更紗とタタラと朱理。そして主人公に順ずる主要な人たちと重要な脇役達。その他大勢や、ちょい役たち。そのすべての登場人物に生活があり、ドラマがある。
とても少女マンガとは思えない。よく男性漫画家に少数の登場人物なのに髪の形とか、目の形とかでやっと区別して書いている人がいるが、田村由美さんの絵の才能には感心する。一人の少女なのに更紗の気持ちの時とタタラで戦っている時とで表情が違う。
「きっとお母さん、この本好きだと思うよ」と、息子が持ってきてくれた時「本当?」とパラパラみて直ぐに読む気がしなくて、16冊積んでおいた。そして、秋の終わり頃、何となく「読んでみようかな」と読み始めてドップリとはまってしまった。そして、何回涙した事か。敵として、味方として死んで行った人達がすべて愛しい。現実の戦争でも、どちらの側から見るかで景色が違うように、バサラでも敵の人生もしっかりと描かれているのである。
地球に気象的大異変があり、文明が滅んで後の数百年後の日本の物語。世は戦乱の時代。日本は国王のいる中心と、赤の王・青の王・黒の王・白の王と言われる子供達が支配する戦国時代。平安時代や鎌倉時代や戦国時代や江戸文化もあり、明治時代も中国史も西洋史もシェークスピアもすべてがミックスしたような魅力的な物語。
「運命の子」と予言された双子が生まれる。兄をタタラと言い、そして妹を更紗と言う。運命の子の名は“タタラ”と言う。ある日、二人の育つ白虎の村が赤の王に滅ぼされ、タタラが殺される。王を倒し新しい国をつくる者と予言された、タタラは死んではいけないのである。虐げられた人々の希望の星なのである。更紗はタタラになる事を決心し戦乱の世に飛び出して行くのである。そして圧倒的な存在感と、恋焦がれる程の魅力的な“揚羽”。思い出しただけで胸が一杯になる。
会社のおじさん達は、マンガと言うだけで否定する。「だから日本人はバカになった」とおっしゃる。このバサラの世界は小説でも映画でも絶対に、この感動を伝えられないと思う。マンガにしか表現出来ない世界があるのである。まァ作者の力量にもよるだろうが・・・
BASARA(婆娑羅)とは・・・・古い権威を否定し因習・拘束を排し、思いのまま自由闊達に、生きる精神を言う。語源は“Vajra”ダイヤモンドのことである。