私にはお雛様が無かった。三人姉妹だったが、ウチにはお雛様が無かった。子供の頃、私の村にはお雛様を飾っている家は金持ちの家しかなかった。友達は誰も飾っていなかったし、だから欲しいとも思わなかったし、そんなもんだと思っていた。
でも、大きくなって漠然と私のお雛様が欲しいなと思っていた。
結婚して長男が生まれた。“神田川”の世界だった。結婚して2年目のひな祭りが近づいた頃、夫が私のために小さな可愛いお雛様を買って来てくれた。嬉しかった。小さなアパートでは、飾る所はタンスの上だけだった。手作りの小さなひな壇にお雛様は飾られた。
長女が生まれて、今度は彼女の為に、毎年、夫が飾ってくれた。今度は大き目のひな壇を作り、そこに彼女の人形や息子のロボットも勢ぞろいで飾られた。
転勤で、何回も引越しをしたが、必ず夫は飾ってくれた。
子供たちも大きくなり、又、私の為のお雛様になった。
又、小さなひな壇になり、可愛くお座りしている。見ているだけで、平和な心になる。
でも、大きくなって漠然と私のお雛様が欲しいなと思っていた。
結婚して長男が生まれた。“神田川”の世界だった。結婚して2年目のひな祭りが近づいた頃、夫が私のために小さな可愛いお雛様を買って来てくれた。嬉しかった。小さなアパートでは、飾る所はタンスの上だけだった。手作りの小さなひな壇にお雛様は飾られた。
長女が生まれて、今度は彼女の為に、毎年、夫が飾ってくれた。今度は大き目のひな壇を作り、そこに彼女の人形や息子のロボットも勢ぞろいで飾られた。
転勤で、何回も引越しをしたが、必ず夫は飾ってくれた。
子供たちも大きくなり、又、私の為のお雛様になった。
又、小さなひな壇になり、可愛くお座りしている。見ているだけで、平和な心になる。