ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

サザンカ

2011-11-24 10:59:02 | 花と自然
今年もサザンカの咲く季節になった。

私の母と姉は、椿の方が好きだった。だから、実家の庭にはいろんな種類の椿の木があった。それを姉は挿し木して自分の家の庭に植えていた。

でも、私はあまり椿が好きではない。あの、ポトンと花が落ちるのがいやなのだ。

サザンカが木枯らしにハラハラと散って行くのが好きだ。薄暗くなった地面に白く散りばめられたサザンカの花びら。

実家の庭に一本だけ大きなサザンカの木があった。白いふんわりとした花が、冬を前に毎日毎日どんよりとした天気が続く空に浮かんでいた。

でも、雪国の悲しさで、ほとんど花を見ないうちに、雪囲いされてしまう。

だから、25年ほど前に転勤で東京に戻って来た時に、淡い八重の白いサザンカと、ピンクのサザンカの鉢植えを買った。

鉢植えで、引っ越しも重ねて来たので、大きくならないよう毎年カットしていたから、そんなに大きくはない。

又、何本挿し木して増やしたか分からない。育った鉢植えを姉の庭や、実家の庭に持って行って植えたり、友達にあげたりした。

サザンカが咲くと、今は、誰も住んでいない実家の庭を思い出す。

父が亡くなったのは11月5日。

その葬儀の時も、サザンカは咲いていた。そして、沢山あるモミジの木々も赤く色づいていた。

その庭で撮った写真には、私達三姉妹と母・私の夫が映っている。

そして、今はその時の写真から、姉と夫がいない。

人間の世界は、自分の意志とは関係なく、変化して行く。

でも、自然界は、人間が手を加えない限り、穏やかな時間の変化を紡いで行く。

来年も、この時期には、私のサザンカが咲いてくれるだろう。

その時、私の家族や友達・友人達はどうしているのだろうか。


















コメント
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