ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

映画 「みつばちの大地」

2014-07-10 20:11:04 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
ずっと以前に予告編を見て、見に行こうと思っていてすっかり忘れていた。気が付けば、終了が近づいていた。

ミツバチの映像が綺麗だ。黄金色に輝く巣の中のミツバチ達の営みをどうのようにして撮ったのだろう。

女王蜂の生まれる瞬間や、女王蜂が卵を産むところ、それを世話する働き蜂、情報を伝えるダンス等。

青空を飛翔するミツバチをずっと追いかけて撮影する努力。空中で交尾する女王蜂とオス蜂達の乱舞。

アインシュタインが言ったそうだ、「地球上からミツバチがいなくなれば、その4年後に人類は滅亡する」 と。

昔、毛沢東が、コメを食べるスズメを怒って、スズメを絶滅するように命令したそうだ。その結果、スズメがいなくなって、虫達が大量に発生し、ミツバチが死に絶えてしまった。その為に、食物が実らなくなり、大勢の人々が受粉作業を行ったと言う。

大量の花粉を集めて袋に入れて売る人、それを買って来て一つ一つの花に花粉を付け続ける人達…。

映画は、自然界で巣を作るために大量のミツバチが群がった所を、一網打尽に集めて、巣箱に入れる所から始まった。下に箱を置き、そこに塊となって群がっているミツバチをこそげ落とすのだ。

今、ミツバチが大量に死滅したり、失踪したりしている。なぜなのかと、その実情を世界中を回り取材している。

見渡す限りのアーモンド畑で、無数のミツバチが跳び回っている。そして、その畑に農薬を噴霧する農場主。受粉しながら花の中で農薬まみれで、もがき死んで行くミツバチ。

ウイルスにやられて、ミツバチ箱の中は、真黒なミツバチの死骸の山。

多数生まれた女王蜂は、一匹が受精に成功すると、後は死んでしまうという。

でも、生まれたばかりの女王蜂をすべて採り出し、それなりの処理をして女王蜂一匹に世話する蜂達をセットとして、梱包して届けるビジネスがある。

自然界に任せておいては、あまりにもミツバチの数が足らないのだと言う。凄いなと思う。

トラックに積まれたその箱を日夜走りづめで購入先に届ける。時間との勝負。時間がかかれば蜂達は排泄が出来なくて死んでしまうそうだ。

ミツバチ達が、お花畑を飛び、森を飛び、青空の中に溶け込んで行き、いつか、天空の星の海の中を、黄金色に輝き飛び続ける、美しい映像で映画は終わった。

もう、2ヶ月以上も上映していたので、お客さんはあまりいないだろうと思ったが、ほどほどに座席が埋まっていたのでビックリした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする