お家にいようという事で、私もほとんど家にいる。
そして、他の人と同じように家の中の片付けをしいる。
夫が亡くなって、随分と家の中の整理をやった。
天袋とか、高い所は、空になっている所も多い。
手の届かない所に入っているものは、ほとんどが不要な物が多いから、処分したものが多い。
気になっていた本箱の整理をした。
本箱は、夫が生きている時には彼の本が多かったが今は私の本しかない。
そして、並べなおしていたら、東京関連本に手が伸びた。
荒川裕治さんの「FC東京の挑戦」を読み始めたら、昔の事を思い出して夢中で読んだ。
東京に初めてのプロのサッカーチームが出来たと、本当に嬉しくてワクワクしながら西が丘で見た東京の試合。
選手の声が、監督の声が、応援の声に重なって聞こえる。選手達が走る足音、芝生の匂い、本当に新鮮な体験だった。
最終戦の新潟でのたなぼたでの昇格の歓喜と、その後に都内に帰って来てからの選手・サポーターとの幸せな祝勝会。
今と違って、地元調布でも、FC東京の知名度は低くて、フロントのスタッフ達とチラシを配っても、「?」の反応だった。
次に読み始めたのは、朝日くんの「俺のトーキョー」の2冊。
改めて東京の歴史を振り帰り、あんな事こんな事を楽しく思い出した。
そして、J2の時に知り合った素敵な仲間達との20年以上もの、東京との生活。
でも、今、その生活が氷結してしまったような気持ちだ。
それが、溶けて、喜怒哀楽の生活が日常に戻って来るのはいつなんだろう。
その日まで、次はどの本を読もうかな、とまだまだある東京本を手に取っている。
そして、エルゴらに載っていた、「おとぎ話にも似た、09年の輝き」と、ナオくんのあのゴールを量産し、大けがをした記事。もし、ケガがなかったら・・・と何回、思った事か。
娘の夫の上ちゃんに、「ふみこさん、東京バージョンのガンダムを買った?」と言われた。
「私、プラモデル作るの苦手だから、買ってない」
「横浜のガンダムを買うから、一緒に買って作ってあげるよ」と。
東京ガンダムは、娘が作ったそうだ。
この、ガンダムは亡き夫が作った。何回も引っ越しをしたので、残っているのはこの一体。
彼は、私と違って、漫画やアニメには興味が無いが、プラモデル作りは大好きで、息子と一緒に作っていた。