名前が示すとおりに香りが高い。
家の中にあると、玄関の扉を開けただけで、「あ、ニオイバンマツリだ」 と直ぐに分かる。
咲き始めは紫、直ぐに白い色に変わる。だから、紫と白の花が一緒に咲いている。

15年ほど前になるだろうか、私が市ヶ谷の会社に務めていた頃。
駅を降りて会社に向かっていた時、ある民家の玄関先の植木鉢に見たことのない花が咲いていた。
一つの木に紫と白の花が一緒に咲いているのである。何という花だろう。
帰りにそこを通ると、その家の女性が花の世話をしていたので、思わず声をかけた。
「その花は何と言う名前の花ですか」
「これは、ニオイバンマツリと言います。いい香りでしょ。友達からもらったのよ」
「初めて見ます」
「何本か、挿し木で増やしたので、一鉢あげましょう」
「え、いいんですか?」
「どうぞ、私も人にあげたくて増やしているんですよ」
と、一鉢いただいた。
私も、挿し木して増やして何人かの人にあげた。
その民家も、いつのまにか周りの何軒かと一緒にオフィスビルに変わってしまった。
花が咲くと、いつも、勤めていた会社の事を思い出す。
小さな会社だったけど、楽しかったから定年まで勤められたのだろう。
あの頃、一緒に働いていた人たちは、元気でいるだろうか。
10年ほど前に、実家の庭に芽を出していた小さなモミジ。大きくならないようにカットしている。

家の中にあると、玄関の扉を開けただけで、「あ、ニオイバンマツリだ」 と直ぐに分かる。
咲き始めは紫、直ぐに白い色に変わる。だから、紫と白の花が一緒に咲いている。

15年ほど前になるだろうか、私が市ヶ谷の会社に務めていた頃。
駅を降りて会社に向かっていた時、ある民家の玄関先の植木鉢に見たことのない花が咲いていた。
一つの木に紫と白の花が一緒に咲いているのである。何という花だろう。
帰りにそこを通ると、その家の女性が花の世話をしていたので、思わず声をかけた。
「その花は何と言う名前の花ですか」
「これは、ニオイバンマツリと言います。いい香りでしょ。友達からもらったのよ」
「初めて見ます」
「何本か、挿し木で増やしたので、一鉢あげましょう」
「え、いいんですか?」
「どうぞ、私も人にあげたくて増やしているんですよ」
と、一鉢いただいた。
私も、挿し木して増やして何人かの人にあげた。
その民家も、いつのまにか周りの何軒かと一緒にオフィスビルに変わってしまった。
花が咲くと、いつも、勤めていた会社の事を思い出す。
小さな会社だったけど、楽しかったから定年まで勤められたのだろう。
あの頃、一緒に働いていた人たちは、元気でいるだろうか。
10年ほど前に、実家の庭に芽を出していた小さなモミジ。大きくならないようにカットしている。

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