日常が戻る

家族の中心人物のお父さんのいない初めてのお正月が終わって、日常生活が戻って来た。

私の家は、リビングと和室を一つながりにしてある。そして、そこには、どこの家にもあるソファーセットとエアコンやストーブが無い。

冬、あるのはコタツだけ。

以前、夫がコタツを無くしてエアコンを付けよう、と言ったが、私はコタツが好きだから付けなかった。

日中は、日当たりがいいからとっても暖かい。夜になってもそんなに寒くならない。

だから、息子がお正月に来ると、家族みんなでコタツでＴＶを見たり、お茶を飲んだり、話をしたりしている。

今年は、四角のコタツの一か所が空いている。部屋が広くなったように感じた。

毎年、紅白が終わると年越しそばを食べ、近くのお寺に初もうでに行って、除夜の鐘を叩いていた。

でも、夫が亡くなったので、初もうでには行かず、家で子供達とノンビリと過ごした。子供達とお父さんの思い出を語りながら。

息子は、３日の午前中に帰り、入れ替わるように娘の友達が遊びに来た。

そして、又、３人でコタツに入り、話し、ＴＶを見て、お茶を飲んだりした。

娘の部屋にはエアコンがあるのに、やっぱりコタツいいみたいで、コタツにＰＣを持ってきたり、ねっころがったりしていた。

夕飯を一緒に食べて、１０時過ぎに帰って行った。

今は、コタツは邪魔だからと、エアコンやストーブの家が多いが、やっぱり私はコタツが好きだ。

寒ければハンテンを着て、コタツに入って、ミカンを食べながらＴＶを見たり。時には、コタツに潜り込んで、本を読んだり昼寝したり。

今日は、日差しが一杯に入るリビングで来し方行く末を考えていた。

悲しい事辛い事のあった去年は、もう、過ぎて終わってしまったのだから、楽しい事が一杯あるだろうと、期待して春を待ち、一年を過ごして行こう。

春になれば、又、大好きなサッカーの試合を見に行けるのだから。