art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

嫁入りしたけど… 戻ってきました

2011-03-28 20:04:37 | etc. ~いろいろと~
勝浦のセカンドハウスで使っていたシャトルシェフ(3リットル)のお鍋を千葉に持って帰った。
あちらはプロパンガスでガス代が高くつくので節約のために買っていたもの。
でも、勝浦ではあまり手の込んだものは作らないので…。
去年の春は、一ヶ月間毎週毎週いただいたタケノコをゆでるのに重宝したのだけど、
どうも今年はタケノコは不作らしいし…。
草刈りM氏によると、1年ごとに良年、悪年が交代するようだ。

これで千葉の家にあった4.5リットルのものとで省エネ料理。
ご飯炊きとおかず作りに役立つ。

シャトルシェフのメリットは
1.ガス代・電気代の節約。
2.煮くずれ、焦げ付き、ふきこぼれがない。
3.安全…火にかける時間が短く、すぐに保温状態にしてしまうから。
     そしてビタミンCなどの栄養素も余り壊れない。
4.時間の有効利用…出掛ける前に短時間で調理・保温しておけば
          帰宅した時に出来上がっている。
5.温め直しの必要がない…家族の帰宅時間がバラバラでも保温しておけば温かい。

クックブックをよ~く見ると、新たな発見が。
リゾットは材料を炒めて水分を入れ沸騰したら、な~んと即保温すること20分。
できあがり!
普通は15~20分くらいはお鍋につきっきりで鍋の中を混ぜなきゃいけないのに…。
(作ったことはないのだけど;;)
蒸しケーキも作れるみたい。
お菓子作り大好きなのでうれしい発見!

ぜひ作ってみましょう!


…てなことで今夜は豚汁。
2台のシャトルシェフで豚汁とご飯を炊いた。

ワインは、
シャサーニュ・モンラッシェ レ・シェーヌ ルージュ 2008
ドメーヌ フィリップ・コラン


モンラッシェは世界最高峰の白ワインだけど、
このシャサーニュ村では赤ワインの生産も多い。
その赤ワイン。
まだ若いので色はクリアなルビー色。
口に含むと、さわやかなミネラル感とアフターに丸い甘さがある。
今でも十分おいしいのだけど、もう少し熟成してもよかったかもしれない。
軽い感じは、日本の代表的冬のお惣菜、豚汁ともマリアージュ。

春を見つけに行ったら こんなものも…

2011-03-28 09:21:20 | maison de campagne ~べっそう~
震災後、泊りがけで勝浦のセカンドハウスに行く気持ちにはなれず、
昨日も日曜に日帰りで行ってきた。

3週間前くらいに買っていたユーフォルビア・プルプレア(紫色っていうことかな?)、
もうひと種類、名前は忘れちゃったけれどちっちゃな薄緑色の葉を付けた木質の植物。
これらを植えるのと、
簡単に育てられる(と思う)葉もの野菜の種まき。

ユーフォルビアは、去年植えていた先輩プルプレアのそばと、
栗の木の近く(左端)に2株。


先輩(右側:ボルドーカラーの葉)と後輩(左側:黄色のガクにちっちゃい赤い花)はこんな感じ。

先輩は暑い夏も霜の降りる寒い冬もここでしっかり育ちひと回り大きくなった。
ここの環境は大丈夫そうだ。
すぐ近くに可愛い後輩を植えた。
勝浦の敷地内でも、場所によって随分植物の育成は異なる。
見た目、このふたつは違う種類のようだけど、
先輩も昔はこんなに可愛い黄色の固まりで葉も濃いグリーンだった。


先輩の茎の先にはちっちゃい蕾がたくさん付いていて今にも咲きそうだ。


ユーフォルビア・プルプレアは、
とっても個性的で庭のアクセントになる。

先週、ハーブサークルの向こうに畝立てをしてニラを植えたのだけど(オットが…)、
その向こうに畝立てをして、
バジル、ミックスリーフ(種の袋に種類を明記してない!?)の種まきをした。
天気予報では晴れが続くので少し心配なんだけど、
しっかり水やりをしておいた。

さてさて、
私たちの留守中にこんな方がいらした模様。

トットットットッ……


トットットットットットットッ……


そう、これはイノシシの足跡。

子供の足跡くらいの大きさのが我が家の庭の端っこを横断。
そして、3日くらい前にイノシシを見た!!という証言が。
何を隠そう、草刈りM氏@山形弁。
足跡を見て…、
『おおぉ、これは結構デケえイノシシだにゃ~。
 おら、三日ぐれえ前に見だよぉ~』

あまり目の前に遭遇したくはないけれど、
一度はイノシシの姿を見たいものだ。

春はいろんなところに来ている。

庭の奥のウメ。3本ある。
木の幹にへばりつくように咲いている、きれい!
木肌がいかにもウメの老木。
でも、こんなにきれいでかわいい花を付ける。


同じく奥にある1本の桜、種類は何だろう?早咲きの桜だ。
先週は蕾だったのに、今回はすでに咲き終わろうとしている。
本当に花の命は短い。
でも、咲いているのを見られたのでよかった。
今回行かなかったら次回はもう枯れていただろう。


ハナニラ。
これは玄関側のしだれ桃の根っこ辺りにある。
これからもっと咲くだろう。


チューリップのちっちゃな蕾。
これは変種なので茎が伸びず地面近くに咲く種類。


ムスカリ。
以前他の場所にあったのをこちらに植えた。
だいぶ貧弱だけどなんだか一生懸命咲いている。


ベンケイソウ大。


ベンケイソウ小。

これらは一度地上からはなくなったのだけど、暖かくなって出てきた。
強いなぁ~

斑入りのグレコマ(グリーン)とリシマキア・ヌンムラリア・オーレア(黄色)。

冬の間ほとんど姿がなくなっていたグレコマには葉がたくさん付きちっちゃな薄紫色の花も。
かわいいなぁ~
グレコマの葉にはとてもさわやかな香りがあって庭仕事していても気持ちいい。
ここは2種類のグラウンドカバーの植物を植えていたので、
リシマキアとグレコマが入り混ざっちゃった。
でもそんな風景もかわいいなぁ。

黄色と白の水仙2種。


そして、それらが植わっているこの長い花壇。

縁取りのパンジーやビオラやジャノヒゲの中には、
モリモリッと球根類が伸びてきて、
来月はクロッカス、チューリップ、スノーフレークなどの花で、
大モリ!!になる予定。

左側の芝も今は枯れているけれど、こちらもグリーンの海となるでしょう。

そして植物だけじゃなく、春告げ鳥ウグイスもいつの間にか鳴き出していた。
へたくそなのが一生懸命練習している。

庭仕事中に我が家にやって来られた草刈りM氏。
M氏宅へ行く道側に我が家の木々がかぶさるようになってきたので、
オットとM氏で庭側からロープで内側に引っ張った。
途中、お向いさんも参戦。
みんな何かの現場に通りかかったらちょっかいを出し口を出し手を出す。
田舎ってそんなところ。
肝心な写真を撮り忘れるのがわたしの特技、来週撮ります。
M氏に促されて我が家の菜花を収穫。
このほろ苦さがなんとも言えず春の恵みだ。
2種類あってどちらも食べられるとのことだった。

それからちゅーすけ@パグ犬に会いにM氏宅へ行った。
今起こっている世間のさまざまなことを話す。
でも…どこかギャップがある。
まるで震災の現実感がないのだ。
いろいろなメディアで報道される悲惨さが遠のくような…。
ここは日本の中のエアポケットみたいに平和だ。
人々は何もなかったように畑で仕事をしのどかな風景が広がっている。

千葉にいると近くでは液状化現象で道路のいたるところぼこぼこだし、
つい最近までは給水車が町を走り、
ある団地では排水ができなくなったと聞き、
計画停電に備えて何かと準備をしたり、
オットは会社の今と将来を考え、
勤務時間の短くなった長男は、それまでほとんど家にいなかったのに家にいる時間が長くなり、
いつも午前様だった学生の次男は夕食時間に帰宅。
生活が変わった。
気持ちが変わった。

被災者ではないわたしたちも、
日常のうっ屈した気持ちを勝浦でリセットしているような感じだ。
被災者の方たちもどうか気持ちを立て直す材料がどんなにちっちゃなことでも、
身の回りに転がっていますように!