都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

竹平寮付近

2009-02-15 | 千代田区 

東京新旧写真比較(1981/2008) No.27 千代田区九段南

あまりに大きく変化してしまうと、正確な位置の特定が不可能になってしまうこともある。

Photo 1981(ノーマル時)、Photo 2008.3.3(マウスオン

 竹平寮は、その昔は憲兵下士官アパートと呼ばれたもの。1990年代まで4棟のRC・3F建てアパートが廃墟のように残っていたが、本当は廃墟ではなく、その内の数戸には最後の頃まで居住者がいたという。

Site Y.M. 建築・都市徘徊Tokyo Lost Architecture竹平寮

 ここの跡地には超高層の千代田区役所が建てられている。その後方は東京堂千代田ビル(当時は太陽神戸銀行、現在はあおぞら銀行)で、この建物は今もあるのだが、これ一棟では撮影位置が正確には特定できない。しかも現在は千代田区役所に2/3以上が隠されてしまっている。

 写真中央にポストがある。現在もポストがあるが、区役所の出入り口の設計の都合などで位置が変えられている可能性もあり、これも怪しい。手掛かりがほとんどないので、とりあえず手前のマンホールをベースに、ポストの見え方とあおぞら銀行の見え方をおよそ合わせて撮影した。だいたいこんな方向だとお考え頂ければ・・・。

 もちろん、竹平寮の設計図や配置図を手に入れれば、撮影位置の正確な特定が可能だが、そこまでやるわけにもいかない。ここまで変化してしまうと諦めるしかないのかなぁと思う。竹平寮というものがここにあったという記憶などは、完全に消え去ってしまったように思われる景色。

注)東京堂千代田ビルは、以前は旧太陽神戸銀行の東京営業部だった建物。
 太陽神戸銀行の合併等に伴い、太陽神戸三井銀行、さくら銀行本店、三井住友銀行九段営業部と移り変わってきたが、この九段営業部が三井住友銀行本店へ統合されたため、一時は空きビルになったという。
 その後、そこへあおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)が入居し、現在に至る。
(参考:Wikipedia/あおぞら銀行)

2009.2.16 yoshikin氏の御指摘に基づき、記事本文を修正致しました。

Tokyo Lost Architecture   #東京新旧写真比較 千代田区  #失われた建物 千代田区  #集合住宅 
コメント (7)
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