
渋谷区立鍋島松濤公園
所在地:渋谷区松濤2-10 Google Map
Photo 2011.11.20
松濤は、江戸時代には紀州徳川家の下屋敷があったところで、明治時代に旧佐賀藩主の鍋島家に払い下げられたという。鍋島家はここに狭山茶を移植して松濤園という茶園をつくり、茶を売っていたといい、松濤の地名もそれにちなむそうだ。その後、茶園は廃止されて果樹園になり、大正時代には分譲されて住宅地になったという。1880年(明治13)の1/20,000迅速地図には、東側の高台に確かに茶畑のマークが並んでいる。現在の松濤の御屋敷町は茶畑が宅地化された場所なのだった。
また、1909年(明治42)の地図には、池の西側一帯に「牧場」の文字が読み取れる。明治期の渋谷は、東京の街の少し外側で、茶畑や牧場が広がる郊外だったようだ。
鍋島松濤公園は児童遊園として造られた後、1932年(昭和7)に東京市に寄贈され、更に渋谷区に移管されたものだそうだ。小さな谷地の最奥部にあたる場所にあり、谷は東急本店やセンター街を経て、渋谷川へと続く。園内の池は湧き水で、これは渋谷界隈に残る数少ないものだそうだ。
渋谷区 > 鍋島松濤公園
Wikipedia > 鍋島松濤公園、松濤
スリバチブログ > 渋谷至近の谷戸公園(111029報告)
#公園 #海・川・池 #地形