旧陶山医院(陶山眼科)
所在地:台東区 根岸3-12
建設年: ?
構造・階数:木造・2F
備考 :2005〜09に解体
Photo 2004.12.25
下記、「ぼくの近代建築コレクション」内の記事にもあるように、千手院という寺の境内の一部(門前)にあった医院。
お医者さんは洋風家屋であることが多いが、ここの場合は和洋折衷で、しかも一体的な建物の中で和洋が混在しているところがちょっと不思議な感じだった。
正面から見ると、玄関とその右側、2階の北側の角部屋が洋風で、薄緑色のペンキで塗られた下見板張り。一方、玄関上の2階と南側の1・2階は在来型の和風建物になっていて、和洋がL字型に組み合わさっている。
玄関まわりは洋風の下見板張りだが、玄関扉は引き戸。屋根の傾斜も洋風の急傾斜屋根ではない。改装して洋風の部屋を造ったかのような設え。
Photo 1995.6.17
2階の洋風部分は下見板張りで縦長の上げ下げ窓。ただ、屋根は日本瓦。
Google S.V.で確認したところ、2010年1月には既にこの建物は無くなっており、門に相当する場所には観音像かなにかが設置されている。従って、一枚目の写真を撮った2004年末以後の、2005年から2009年頃までの間に、この医院は解体されたのではないかと思う。
陶山眼科/根岸3丁目 - ぼくの近代建築コレクション
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 台東区 #医院
2022.10.11追記
1952(昭和27)年発行の『火災保険特殊地図』では「太田犬猫病院」と記されている。