都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

駿府城外堀

2021-07-17 | 静岡県  
駿府城外堀
Photo 2018.1.11

 昔は市立病院のあたりから草深、水落方面に至る外堀には水が無かった。いつから無かったのかは知らないが、少なくとも私が小さかった頃は「から堀」状態だった。小学生の頃は、同級生と学校帰りに草深橋のあたりから長谷通りの方までお堀の中を歩いて帰ったりした。

 その後しばらくしてから、水を張ることになり、お堀の底に防水シートを敷いて、石垣の下部のあたりにもコンクリートを打って、水が漏れ出ないようにしてから、水がたたえられた。正確な時期は覚えていないが、一連の工事は1970年代後半頃のことではないかと思う。改めてネットで検索したら、工事は1980(昭和55)年に完了したそうだ。

1980年(昭和55年)4月2日 外堀貯水事業が完成、二重堀が再現される。
静岡市の歴史 - sensagent

 外堀は市立病院の方が底も高く、水が流れ出る水落の方は底の高さが低いようだ。水を流し込んで末端だけで堰き止めると、水落の方は深くなってしまうし、堰を設けなければどんどん水が下方へ流れていってしまう。そんなわけで、外堀には堰堤と堰が新たに造られた。現在の外堀は、堀が区切られて水位の異なる複数の池になっており、雨がたくさん降ったりしたら、それが溢れて下の区画へ流れ込むようにしてある。

 江戸時代はどうなっていたのだろうか? 大量の水がどんどん流れてたのか? やはり堰はあったが、明治以降いちど壊されてしまっていたのか。それとも、新たに造られたと思ったのは私の勘違いで、既存の堰を改築してもう一度使ったのか、そのあたりの事情はよく知らない。

 残念ながら、この頃の写真は私の手もとにはない。将来のために街の様子を撮っておこうなどという気持ちは、小学生の私はさすがに持ち合わせていなかった。

静岡の街並み
#街並み 静岡県  #公園  #城・宮殿  #海・川・池 
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