目白日立独身寮(旧学習院昭和寮)
所在地:新宿区 下落合2-13
構造・階数:RC・2+R
設計 :宮内省内匠寮
建設年:1928(昭和3)
解体年:2018(平成30)
Photo 2004.5.15 上写真は第二寮
日立目白クラブと目白日立独身寮は、もともと学習院の旧制高等科男子生徒向けに建てられた寄宿舎「旧学習院昭和寮」で、戦後の1953(昭和28)年に日立グループが譲り受けたもの。以降、本館は日立目白クラブとしてグループの社員や家族の懇親会や結婚披露宴などに利用され、四棟の寮舎は独身寮として用いられてきた。
本館と舎監官舎(現 別館)は東京都選定歴史的建造物となっており、門衛所も残されている。一方、敷地南側の独身寮はマンション化されることになり、3年前に解体された。
住宅地図で配置を確認したところ、四棟の寮舎は東から第一寮、第二寮で、第三寮は西南端にあり、第四寮は第三寮よりやや東北側にあった。また後年、南側に新しく第五寮と第六寮が建てられていた。当時はあまりその認識がなく本館東裏の第一寮は撮影し忘れ、写真がない。ここでは第二〜第四寮を載せる。
本館同様、寮舎もスパニッシュスタイル。ただ特徴的な瓦屋根は平屋部分にあるだけで、他はみな陸屋根だったようだ。
第二寮 Photo 1995.6.24
建物入口はアーチ型でタイル張り。玄関庇はないが、奥に玄関扉を設けるつくりになっていた。
第三寮 Photo 2010.4.29
かつては敷地内に多くの樹木があり、建物の全景(特に北側)はあまり見えなかった。
第三寮 Photo 2015.12.22
解体の少し前には周囲の木々が伐採され、外周の塀越しでも建物全景が見える状態だった。もしかするとこの頃、既に居住者は退去していたのかもしれない。
第四寮 Photo 2010.4.29
本館西側から敷地奥を見ると、通路の奥に第四寮が見える。
第四寮・南側ファサード Photo 2004.5.15
建物群は落合の高台の南端部の崖上にあり、神田川の流れる谷地に南面した陽当たりのよい場所に建っていた。明るい雰囲気の姿が印象的。
第四寮 Photo 1995.6.24
四つの建物は部分のデザインは同様だったが、内部の間取りが異なっていたのか、外観全体の形は一つずつ違ったものになっていた。
第四寮 Photo 2015.12.22
第四寮は敷地外側の道に近い位置にあったため塀越しにも見えており、解体の少し前には西側側面の全体が見えていた。塔屋と煙突のある様子がよく分かるが、側面だからかでざいんは地味。
日立目白クラブ - Wikipedia
日立目白クラブ/旧学習院昭和寮 - 造形礼賛
目白日立独身寮(旧学習院昭和寮) 新宿区下落合 - 東京ノスタルジア
Tokyo Lost Architecture
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