都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

明治神宮外苑水泳場

2021-10-30 | 新宿区  
明治神宮外苑水泳場(神宮プール)
所在地:新宿区 霞ヶ丘町11
構造・階数:RC・3
建設年:第1期 1930(昭和5)、第2期 1931(昭和6)
解体年:2017〜18(平成29〜30)
Photo 2006.2.19

 明治神宮外苑水泳場は、1930(昭和5)年5月に開催された第9回極東選手権大会で使用するため、第1期工事が1930(昭和5)年に竣工、大会後に第2期工事が行われ、1931(昭和6)年に全体が完成したという。
 1997(平成9)年からは冬期にフットサル競技場として開放したが、老朽化もあり2002(平成14)年12月に水泳場は閉場。2003年からは常設のフットサル競技場「千駄ヶ谷コート」となった。
 従って、この写真は水泳場時代ではなく、フットサル競技場の時のもの。またこの頃は写真左側のアイススケート場(1963(昭和38)開場)の入口も兼ねていたので、玄関上部には「明治神宮アイススケート場」の文字がある。

 私自身は場内の写真は撮っていないが、下記リンク先では場内の写真を見ることができる。また、かつては中央線の車内から、プールのスタンド部分で日光浴をしている人などがチラッと見えたりしていたのが記憶に残る。

 その後、東京オリンピックを前にして同所は再開発されることになり、2017(平成29)年に閉鎖、解体された。
 そして跡地には三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミアが2019(令和元)年11月に開業した。明治神宮の所有地であり国の場所ではないが、かなり公的な性格の強い場所が純民間の施設になったのと、もともと高さ制限のあった場所の規制がいとも簡単に緩和されて、それを受けた建物が早速建てられたのには違和感が残る。

明治神宮外苑|年表 明治神宮外苑水泳場|東京都立図書館
神宮外苑(昭和5年)▷明治神宮外苑水泳場(1930-2002) | ジャパンアーカイブズ - Japan Archives
千駄ヶ谷コート - Wikipedia

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 新宿区  #近代建築  #野外劇場・スタジアム  #公共施設 
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