ロシアからの解放を記念して建造された
聖ペテロ・パウロ教会は、1668年から
外観に7年、内装には30年もの
歳月が費やされたそうです。
当時の将軍パツァスが教会建設の資金を出しており、
教会入口右側の壁には彼の墓石があります。
見事な教会を自身の廟として残すことが、
当時最も名誉なこととされていたのだそうです。
建物内部に入ってみると壁から天井まで覆い尽くす
2000以上と言われる圧巻の漆喰彫刻。
聖人、天使、想像上の獣、植物など多彩で、
なかにはリトアニアの戦史を描いたものもあります。
太陽から差し込む光の加減によって彫刻の
女性たちの表情が変化して見えます。
職人がすべて計算し製作にあたった結果とか。
一つとして同じ彫刻がないといわれていますが、
イタリアから職人を招いたり、地元の職人も加わり、
すべての職人達の技術が集約されているからこそ
このような美しい教会ができたのでしょう。
リトアニア・ヴィルニュス
2016.9.21