ランチの後はバスはラトヴィアのリガを
目指して緑の中を進んで行きました。
車内では2005年に放映された反町隆史主演テレビドラマ
『日本のシンドラー杉原千畝物語 六千人の命のビザ』の
ビデオが流されました。
眠りたいところですが、久しぶりに見ることに。
途中、十字架の丘を目指します。
ここでまるみも十字架を選んで購入しました。
迷いに迷ってこちらの十字架に決定
十字架を購入する日があるとは思ってもいないことでした。
十字架を持って丘を目指して歩きます。
もちろん強制されるものではありませんが、
折角来たので世界の平和を願いましょう。
リトアニア北部、シャウレイの北12kmに位置する
巡礼地である十字架の丘は、リトアニアの観光名所。
シャウレイという街は、北部リトアニアの
経済、文化の中心地ですが、2度の世界大戦で
旧市街や建物は破壊されました。
初めてここに十字架が建てられたのは1831年の
ロシアに対する11月蜂起の後であると
考えられているそうですが、今では十字架だけではなく
イエスの受難像、聖母マリア像、ロザリオなども。
そして、色々な国の言葉で
祈りや願いが書かれていました。
十字架の正確な数は分かってはいないでしょう。
今では誰でも自由に出入りし、十字架を立てることができます。
この日だけでも多くの人が訪れて十字架を立てました。
朽ち果てそうなものもありました。
リトアニアがソ連の統治下にあった1944年から1990年、
十字架の丘は特別な意味を持っていたそうです。
丘へ行き十字架を捧げることで、
リトアニアの人々はリトアニアの宗教や遺産への
忠誠心を示し、非暴力による抵抗を表していたのです。
ソ連は3度にわたりブルドーザーで
この丘にある十字架を撤去しようとしました。
ある本によると教科書で杉原千畝氏の人道的な行動を学び、
世界有数の親日国になったリトアニア。
天皇皇后両陛下のご訪問も他国の王族とは
どこか違うと尊敬の念を抱かれたとか。
複雑な歴史の中で痛みに耐えたリトアニアの人々
だからこそ理解してくださるのでしょう。
若年層は日本のアニメの影響かもしれませんが、
親日国の期待を裏切らないようにできたらと思います。
リトアニア・シャウレイ
2016.9.22