最も行ってみたいと思っている美術館の一つがエルミタージュ美術館。
現在も六本木で「大エルミタージュ美術館展」を開催中ですが、
何度となく開催されているエルミタージュ美術館の展覧会は、
最も行った回数の多い展覧会の一つです。
世界三大美術館の一つ、世界最大で最古の美術館の一つ、
その膨大な所蔵品も世界一で約310万点を誇るそうです。
エルミタージュ美術館には2,000の部屋があるといいます。
その所蔵品を1点1分ずつ、1日8時間観ても17年以上かかると
プログラムに書かれていて改めて驚きました。
ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」「ブノワの聖母」
ミケランジェロの彫刻、ラファエロの絵画、
カラヴァッジョにベラスケス、
レンブラントもこんなに・・・。
ロシアへ行っても見られない
エカテリーナ二世のコレクション。
至宝の数々に出会えます。
第二次世界大戦下、レニングラード包囲戦の最中に
美術品を守るためウラル山脈に疎開させたり、
過酷な歴史を生き延び、所蔵作品を守っていきました。
美術館職員も100人以上の犠牲者を出しましたが、
命を懸けて次の時代へ繋ぐため奔走したのです。
映画の最後の館長の言葉
「エルミタージュはロシアの歴史そのもなのです」
その言葉に尽きるようなドキュメンタリー映画でした。
監督・脚本・製作:マージー・キンモンス
声:トム・コンティ
出演:ミハイル・ビオトロフスキーエルミタージュ美術館館長/
レム・コールハース/アントニー・ゴームリー他
2014/イギリス/英語、ロシア語/83分
ヒューマントラストシネマ有楽町
2017.5.18