ガリベ湖畔に建つ赤レンガの要塞トラカイ城。
まるで絵本のページにあるような城ですが、
14世紀後半にチュートン騎士団の侵略を防ぎ、
また祭事などを行うために建設されたものです。
橋を渡ってトラカイ城へ
銃眼などを見ると戦争のために造られた城なのだとわかります。
トラカイ城の本丸は、博物館として利用されています。
中世リトアニアの君主ケストゥティス公と
息子のヴィタウタス大公によって建設されたトラカイ城は、
ヴィタウタス大公の死後、権力がポーランド側に移ると
城は荒れて廃墟となってしまいました。
1961年から復元が始められ、1987年に
15世紀当時の姿を取り戻したのだそうです。
公爵宮殿中庭にある、木製の回廊
ケストゥティス公は自身の住居と宝物庫を、
このトラカイ城へ移動させましたが、
1377年に行われたドイツ騎士団による攻撃で、
城は大きな損傷に見舞われてしまいます。
礼拝所も作られています。
博物館となっている内部の展示を見ても
複雑な歴史を物語っていました。
ケストゥティス公は暗殺の後、リトアニア大公の地位をめぐり、
権力闘争が始まるなど血生臭い争いが起こったのも城。
こうして捕らえられた騎士もいたことでしょう。
リトアニア・トラカイ
2016.9.21