'07/04/06の朝刊記事から
白樺ガス田 中国が単独生産主張
非公式協議 日本側は強い難色
中国が東シナ海のガス田共同開発問題をめぐり、日中中間線付近の「白樺」（中国名・春暁）の単独生産を容認するよう、日本側に要求していることが分かった。
複数の日中外交筋が４日、明らかにした。
白樺の生産を優先させ、他の海域での共同開発を検討する事実上の切り離し案で、白樺を含む共同開発を協議の前提とする日本側は、強い難色を示している。
今月１１日に来日する温家宝首相と安倍晋三首相の首脳会談でもガス田共同開発問題は主要議題の一つとなるが、具体的な合意は難しそうだ。
'07/04/06の朝刊記事から
赤ちゃんポスト許可
熊本市 国内初、匿名で保護
育児の困難な親が匿名で新生児を託すことができるよう、熊本市内の慈恵病院が設置を計画している「赤ちゃんポスト」（こうのとりのゆりかご）について、同市の幸山政史市長は５日午後、「医療法上の基準を満たしており、直ちに法令（保護責任者遺棄罪など）に違反するとまではいえない」として、申請を許可したと発表した。
病院側は「工事は３、４週間で終了する」としており、国内初の赤ちゃんポストが月内にも設置される。
保護責任者遺棄罪
高齢者や幼い子ども、身体障害者、病気の人らを保護する責任のある者が、こうした人たちを遺棄、または生存に必要な保護をしなかった時は３ヶ月以上５年以下の懲役に処すと、刑法２１８条で規定している。
「赤ちゃんポスト」に新生児を預ける好意が同罪に当るかについて、長勢甚遠法相は「生命、身体に危険が生じる恐れがなければ罪の成立は認めにくい」とする一方、適用については実際の運用を見極め捜査機関が判断すると国会で答弁した。
慈恵病院
１８９８年（明治３１年）にカトリックの神父らが熊本市に創設した慈恵診療所を母体に、１９７８年に「医療法人聖粒会慈恵病院」として設立。
病床数９８。
産婦人科、内科、小児科などがある総合病院。
妊娠中絶手術は行わず、２０００年から妊婦に関する相談を２４時間受け付ける取り組みを行っている。
