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'07/04/05の朝刊記事から
イラン 拘束英兵を解放
発生13日目で全面解決
【カイロ4日共同】イランのメヘル通信は4日、イランがペルシャ湾で拘束した英兵15人が駐イラン英国大使に引き渡され、解放されたと伝えた。
ロイター通信によると、イラン当局者は英兵が5日にも空路、帰国の途に就くと述べた。
ブレア英首相の報道官は歓迎の意向を表明、AP通信によると、米ホワイトハウス当局者も「ブッシュ大統領は(開放の決定を)歓迎している」と述べた。
イランと英国だけでなく、米国や国連を巻き込み国際社会に緊張をもたらした事件は発生から13日目で事実上、全面解決した。
イランのアハマディネジャド大統領は4日、首都テヘランで開いた記者会見で英兵15人に恩赦を与え、解放すると発表した。
大統領は会見後、大統領府の外で英兵と面会、「あなたたちは(イランに)強制的な休暇にやってきたのですね」などと語った。
大統領は会見で、今年1月にイラク北部アルビルで米軍に拘束されたイラン人5人の釈放に向けた動きについて、英兵の解放と「何の関係もない」と強調した。
大統領は会見の場で、英兵を拘束した兵士らにメダルを授与し、あくまで英軍側の領海侵犯との立場を強調した。
また核開発問題について、大統領は欧米諸国はイラン側の権利を認めるべきだとし、平和目的の核開発の権利を訴えた。
対米関係についても大統領は「米側が態度を改めるなら我々も態度を変える」と述べ、米側はイランのテロ支援国家指定などの敵視政策を修正する必要があると指摘した。