「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”古い自民党勢力”のボケ

2013-06-06 06:00:11 | Weblog
自民党の野中広務元官房長官が訪中して中国の要人と会談した際”尖閣諸島の棚上げは日中両国の共通認識だ”と語ったという。野中氏によると、この共通認識は1972年(昭和47年)田中角栄総理(当時)が日中国交正常化交渉の際、周恩来首相との間で一致していた、と後で田中総理から聞いたとのことだ。岸田外相によると、そんなことは正式な外交記録には全くないという。野中氏は誕生日が来ると、88歳の米寿、申し訳ないが、すこしボケてしまったのではないか。ボケないまでも、かって自民党の幹部だった人が政府の見解に反する発言をすべきではない。

野中氏だけではない。このところかっての自民党の”古い勢力”の反政府的な発言がめだつ。野中氏の盟友だった古賀誠元幹事長も共産党機関紙「赤旗」の日曜版でインタービューに答え、憲法97条の改正に反対だと述べている。古賀氏も政界から引退したからといっても日本遺族会の会長などの要職にある。70歳というから”ボケ”るには少し早いが、せっかく安倍内閣が憲法改正に手を付けようといるのに水を差す発言だ。

小泉内閣の時決まった自民党の参院比例区の73歳定年制の内規が崩れるらしい。この夏の選挙では何人かの”老人”が立候補するとのこと。その理由の一つとして、80歳の三浦雄一郎さんがアルプスの登頂に成功する時代だ、というのがあった。確かに人間は人によって年齢差がある。しかし、押しなべて言えば加齢とともに心身ともに衰えがくる。70歳すぎの”老人”が選挙区から立候補して当選するのならば理解できるが、やはり比例代表区からの立候補は問題があるように思うがー。