「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

薬はやはり”九層倍”?

2013-06-14 05:41:20 | Weblog
厚生労働省の発表によると、今年3月の全国の生活保護受給者は216万人、157万世帯数でこれは11か月連続記録を更新中だとのことだ。中でも注目されるのは世帯数の半数に近い44.8%が65歳以上の高齢者世代である点だ。これに関連して東大阪市では、生活保護者の薬受け取り薬局を市内の1か所に限定する措置を考えているという。表面の目的は、高齢者の健康管理だが、実際は生活保護者が薬がタダなことを利用して複数の医療機関から薬を受け取り、これを不正に転売しているケースもあるらしい。

僕は月に1回、持病の高血圧と高血糖それに膝の痛みの治療のため病院通いをしている。後期高齢者健康保険だが、窓口3割負担である。昨日薬局から貰った受領書によると、実際の支払いは2千円ちょっとだが、明細を見ると、薬品費が4千円その他に調剤技術料などがはいって7千円ちかい。健康保険のおかげで支払いは2千円ですんでいるが、やはり薬は”九層倍”である。

知人の薬剤師の話だと「ハルシオン」という睡眠剤を不正に入手するケースが増えているという。酒にこれを混入し、犯罪も起こした例もあるという。市販薬のネットによる販売が全面許可されることになった。消費者への安全性を十分確認したうえでの措置だと思うが、薬はあくまで薬である。所管の厚労省は十分に目を光らせてもらいたい。消費者、とくに僕ら年寄りは、薬は”九層倍”だ、ということをよく認識してむやみやたらと薬をのまないことだ。