「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

公報にも載っていない都知事”幽霊”候補

2016-07-25 06:29:18 | 2012・1・1
都知事選も終盤に入り、やっとわが家にも選挙公報が届いた。有権者の義務であり、一通り目を配らせて貰ったが、21人の筈の候補者が20人で、一人載っていない。公報には何故だか理由が書いていないが、理屈をこねると、”幽霊候補”がいるみたいで変な話で「公報」としては欠陥だ。

わが家にも電話で予測調査があり、マスコミも有力3候補を中心に動向を伝えているが、老人にとって関心の介護福祉について具体的な施策のある候補者はいない。東京都は老人人口が高く、75歳以上の後期高齢者だけでも141万人(全人口の3.4%)もいる。都内にある特養老人施設に入居待ちの老人は平均千人もいる。それなのに、どの候補も保育施設の待機児童の解消には熱心だが、特養施設については具体策に触れていない。

東京は公共交通機関については、世界に冠たるといわれるがが、老人へのバリアフリとなると遅れている。僕は要介護Ⅰ、身障者手帳の持主だが、東京都営の地下鉄でさえ、事前に行く先の駅の構造をネットで調べて行かないと、困り果てる。地上から駅構内までのエスカレーターがない駅があり,あっても老人には問題の下りのエスカレータがないのだ。

候補によっては、あまり都民にとっては日常的に無関係な問題、例えば”非核都市宣言”などを持ち出しているが、老人にとってはむしろ”誰でも入れるトイレ”の数を倍増して貰った方がよい。公約してくれる候補があれば、一票進んで投じます。それにしても”幽霊候補”は人迷惑な話だである。没収金だけでなく罰金を取るべきである。