「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

昭和天皇の靖国神社臨時大祭ご親拝

2019-04-14 05:53:39 | 2012・1・1

平成の御代もあと半月となり、最近”平成最後”という言葉が目に入り耳にする。しかし、昭和1ケタ生まれの世代の僕には、戦争を挟んだ前半30年の体験が強烈だっただけに、それほどのことだった感激はない。東日本大震災をはじめ自然災害の多く、経済的にはバブルが発生、はじけたりしたが、戦争がなかったのは、何より幸せだった。

加齢と共に記憶力が薄れ、資料の整理力が劣ってきた。”平成最後”の言葉に刺激を受けて、書庫の奥を探していたら古い週刊誌(昭和7年「日曜報知」6月号)のコピーが出てきた。(実物は10年ほどまえ資料館に寄贈)「戦死者遺族の感激」という見出しで、昭和天皇、香淳皇后両陛下が上海事変で戦死された700柱の英霊参詣に参殿する写真と荒木貞夫陸相が九段坂に膝まづく遺族に敬礼する写真である。

戦前から戦後にかけて天皇陛下が靖国神社に親拝されることは珍しくなかったが、昭和50年11月の昭和天皇を最後に途絶えている。「A級戦犯」合祀が理由とされているが、今上天皇も平成時代、これまで勅使は派遣されているが、ご自身では参詣されいない。明治天皇が創設された招魂社以来、皇室とは深い関係がある。今年も4月21日から3日間、春の例大祭が催される。ご譲位でご多忙とは思われるが、皇室との深い関係を引き継いで頂きたい。

 

 

 

 


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5 コメント

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Unknown (chobimame)
2019-04-15 12:34:11
ぜひ参拝頂きたいですが、内外の批判的な声がありますから、象徴というお立場から波紋を広げそうな動きは避けられていらっしゃるのでしょうね。
なんとなく近年の靖国に対する空気は、触れてはいけないものになっています。
このままでは忘れられた存在になってしまいます。
これで良いわけがありません。
日本は戦争に至るまでの背景や、併合なども含めて歴史としてきちんと教えるべきです。
教えないと全てが消えてしまい、外国人が作った歴史がまかり通ってしまいます。
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譲位の後でも (kakek)
2019-04-15 17:04:13
chobimame 様
戦前は靖国神社の前を都電が通るときは、車掌が拝礼の声をかけたものです。九段坂が遺族でいっぱいでした。平成の30年は無事平安だったことを、問題があるのならば、譲位後でもご報告していただきたいと思います。”天皇陛下万歳と朱にに染まって、国のため戦死していった時代がありました。令和の時代になれば、多分、皇室と靖国神社との関係はさらに遠ざかってゆくのではないかと憂慮します。
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靖國神社について (日本ミツバチ28号)
2019-11-18 16:01:31
東京の湯島の聖堂は国が所有管理して儒教の伝統的な祭祀である神農祭、孔子祭等が行なわれていると聞いています。儒教を信じる者以外の国民にとってもこの聖堂には国家的、国民的価値が認められるので、国が所有管理しているのではないでしょうか。関東大震災の犠牲者を慰めるためにたてられた公的施設である東京都慰霊堂では仏教で儀式が行なわれています。
寺院、仏像が宗教的な存在であることは誰もが認めることと思いますが、それらに仏教興隆という宗教的見地からではなく文化財保護の立場から国の補助が与えられています。ミッションスクールなど特定の宗教を建学の精神とする学校で宗教的教育が行なわれていることは誰もが知っていることですが、宗教布教という見地からではなく、知識教育の立場からその教育施設に国が補助を与えています。これらはみな憲法違反ではありません。以上の理由から天皇陛下の靖國神社ご親拝、宰相の靖國参拝が憲法に違反とは思えません。
憲法には「法の下の平等」があります。靖國に反対の立場の人に私は言いたい。憲法のつまみ食いは止めてくれと。それは、自由で民主的な社会を支える遵法精神にも大きく逸脱しています。
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親拝 (kakek)
2019-11-19 09:59:50
日本ミツバチ28号 様
平成天皇のご退位を前に最後の親拝を期待していましたありませんでした。これで天皇陛の靖国親拝は永久にないのでは。天皇陛下の親拝中止は”A級戦犯合祀”問題とされていますが、これを裏づけるとされる富田メモは本当でしょうか。
”おっかさん、あれが九段坂だよ”の歌のように、当時国民は陛下のご親拝に感激し、事実戦塵に散った兵士もいました。
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「富田メモ」について (日本ミツバチ28号)
2019-11-19 17:09:52
「富田メモ」と言われているものは、メモの一部を切り取ったもので、メモの全文ではないことを考慮しておく必要があります。未だに「富田メモ」と云われるものの全文が公表されておりません。そのこと自体がメモの正体を表しているように思われます。メモの一部を切り取ったもので、昭和天皇の思召しを判断するのは慎むべきではないでしょうか。
昭和天皇は大東亜戦争の責任はすべて自分にあるとおっしゃられています。また、敵国に戦犯指名をうけた木戸幸一侯爵について、「米国より見れば犯罪人ならんも、我国にとりては功労者なり」とおっしゃています。これは、木戸一人だけのことではなく(A級)戦犯の明白な否定と考えて差支えありますまい。
そう考えると、A級戦犯が合祀されているので、ご親拝を中止なさったと考えることは論理的に成り立ちません。それ故、「富田メモ」と云われるものは到底信用するに、値しないのではないでしょうか。
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