サラティガはドカール(乗り合い馬車)が似合う町だ。往時インドネシアでは町中の交通機関は普通ベチャ(人力三輪車)が多かったが、坂道が多いせいか2000年代、僕がサラティガを訪れた時でもベチャは少なくドカールが多かった。中部ジャワのジョクジャ、ソロ、スマランからも僅かで行ける交通の要衝でもある。そのためかこんな小さな町にも戦前、日本人 経営の雑貨店「トコ.ジャパン」が2軒も店を出していた。
この町の外れにインドネシアでは珍しいキリスト教(プロテスタント)系の大学、Satya Wacyanaがある。この大学と関西学院大学とが姉妹関係を結んでいて、クリスマスから新年にかけての休暇時には学生寮に泊まって観光を兼ねたセッションもあると聞いた。
ジャワ旅行の楽しみの一つは、現地人向けの安宿ロスメンに泊まりベチャテ1ドカールに乘って町中の現地人が食べる屋台でサテ(焼き鳥)に舌づつみをうつことだ。遠くの山脈の夕日を背にしてドカールの鈴を聞くと旅愁を感じる。サラティガはそんな町だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます