テレビ・新聞は連日イランの報道を続けています。
ムサビ氏を支持する多くの民衆を抑えるために、イランの最高指導者とされるハメネイ師が改革派に厳しい態度を示しました。
ヴェルディ「ドン・カルロ」では、カトリックによるプロテスタント抑圧の政争に悩むスペイン国王が王子ドン・カルロにも造反され、ローマカトリックからはより一層の抑圧を求められ、民衆の蜂起を招くが、最高宗教裁判所長が出てきて「鶴の一声」で怒り狂っていた民衆は「お許しを」と跪く。
この場面とそっくりではないか、かつて絶対的権力を誇ったローマカトリックは本来の宗教の意義を政治に利用し、国王ですら頭が上がらない状況であったのを、文豪シラーが戯曲とし、オペラ作曲家ヴェルディがこの場をこの上ない名場面として大きな印象を残しています。
イランはかわりつつある、いつまでも宗教権力者のいうがままにはならないでしょう。
欧米はハメネイ師の発言を危惧しており、ムサビ氏を支持する民衆はデモ・集会を取り止め、様子を見ているような感じです。
ここから先、どんな展開になるか、宗教と政治の関係はどうなるのかが注目されるような気がします。
こんな時に「ドン・カルロ」で平和を訴えるロドリーゴ(名歌手カップッチッリが歌う)が、戦争で平和を得ようとするスペイン国王に、「それは墓場の平和だ!」と声を強めて諌めるところ、また思い出してしまいます。


ムサビ氏を支持する多くの民衆を抑えるために、イランの最高指導者とされるハメネイ師が改革派に厳しい態度を示しました。
ヴェルディ「ドン・カルロ」では、カトリックによるプロテスタント抑圧の政争に悩むスペイン国王が王子ドン・カルロにも造反され、ローマカトリックからはより一層の抑圧を求められ、民衆の蜂起を招くが、最高宗教裁判所長が出てきて「鶴の一声」で怒り狂っていた民衆は「お許しを」と跪く。
この場面とそっくりではないか、かつて絶対的権力を誇ったローマカトリックは本来の宗教の意義を政治に利用し、国王ですら頭が上がらない状況であったのを、文豪シラーが戯曲とし、オペラ作曲家ヴェルディがこの場をこの上ない名場面として大きな印象を残しています。
イランはかわりつつある、いつまでも宗教権力者のいうがままにはならないでしょう。
欧米はハメネイ師の発言を危惧しており、ムサビ氏を支持する民衆はデモ・集会を取り止め、様子を見ているような感じです。
ここから先、どんな展開になるか、宗教と政治の関係はどうなるのかが注目されるような気がします。
こんな時に「ドン・カルロ」で平和を訴えるロドリーゴ(名歌手カップッチッリが歌う)が、戦争で平和を得ようとするスペイン国王に、「それは墓場の平和だ!」と声を強めて諌めるところ、また思い出してしまいます。


