ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」~オペラの千両役者、カップッチッリ!

2010年02月10日 | オペラ
P. Cappuccilli as Simon Boccanegra " The Curse Scene"


1975年、ミラノスカラ座のライヴ、指揮はアッバード。
この演奏はDVDとして発売されていない・・・数年後のパリでのスカラ引っ越し公演のはありますが。
なんといっても1975年のカップッチッリは全盛期であり、声の輝きは最高です。
声とともに素晴らしいのは、役者としての演技力、これ見よがしではなく、大変深い!

ヴェルディが晩年まで推敲した名作、カップッチッリで聴ける幸せ!です。

☆この場面はイタリアのジェノバ総督シモン・ボッカネグラは仁徳あふれる政治を行うが、敵に通じジェノバ議会とジェノバ市民を分裂させ陥れようとする高官パオロが、シモンに見破られ、「自分は潔白です」と言う、しかしシモンは「裏切り者に呪いをかけよ!」と命令、高官パオロは自分自身に呪いをかける運命になる、おびえる高官・・・息詰る名場面です。(大勢の人がいる中で、シモンとパオロだけがわかる<闘い>です。おお、スリリング!)
実在の総督シモン・ボッカネグラ、ヴェルディは生涯かけてこのオペラを完成しました。

華やかな「カルメン」「蝶々夫人」に比べ、地味ですが、聴けば聴くほど深い魅力にはまっていく、但しこのような名歌手を得れば、です。
カップッチッリが来日した時、彼にサインをねだり、お話しました。
彼は160cmない小柄な人で、私の肩に手を置いて(キャー!!)優しく言葉をかけて下さったのです。「ヴェルディは私の生涯の仕事であり、大切にしていますが、声をまもるため日常生活に気をつけています。喜んで下さってうれしい、ありがとう」
コメント (2)
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「カヴァレリア・ルスティカーナ」リハーサル、シミオナートとコレッリ

2010年02月10日 | オペラ
Cavalleria Rusticana (Rehearsal)


指揮者のピアノでリハーサル、20世紀を代表するシミオナート(メッゾ・ソプラノ)とコレッリ(テノール)。
リハーサルとはいえ、真剣そのものの名歌手、こんなフィルムがあったなんて。
画質・音質は良くないけれど、そんなのを通りこして感動してしまいました。

シミオナートもコレッリも来日して、その実演を聴けたことを幸せに思います。

☆この場面は、恋人がかつての女に心をうつしたことを知って嘆き、やがて怒り狂い「呪われた復活祭を!」と罵倒するシミオナート、ハンサムなテノール、コレッリ。
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