私は音楽家なので、ここでラフマニノフ「鐘」について述べたいと思いますが、ロシアオペラではよく出征・凱旋などで鐘を多用します。
例えばムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」やボロディン「イーゴリ公」など、圧巻です。
またオーケストラ曲でもチャイコフスキー「1812年」もナポレオンに勝利した(戦わずして見事勝利)フィナーレは鐘の聴かせどころでしょう。
ラフマニノフの「鐘」は、しのびよるロシア帝国崩壊、ロシア革命による亡命、など鬱となったラフマニノフの心の「警鐘」でもあります。
決して「勝利」の鐘ではなく、自分が自分として必死に立つ姿でもあります。
ショパンの「24の前奏曲」の第一曲目は鍵盤の隅から隅までかきならすような強烈な曲で、ラフマニノフはショパンの曲にも大きな影響を受けています。
それは音楽の思想、でしょうか。
ショパンも祖国ポーランドを逃れ、亡命しました。
またラフマニノフのピアノ協奏曲のはじまりは、ゆっくりした鐘の重い響きを彷彿とさせます。
ロシアにとって「鐘」は苦悩であり、悲しみの中の勝利でもある場面で登場、ロシア正教の意識がバックにあります。
「ボリス・ゴドゥノフ」ではロシア正教の坊さんくずれが、酒と食べ物のためにいとも簡単にローマカトリックについて行く面白くも悲しい場面があります。
それほど生活は苦しく、理想よりも前に「食べる」ことです。
ロシアにとってこんな生活がずっと続いてきたのでしょう。
また有名な、リスト「ラ・カンパネッラ(イタリア語で鐘)」は華やかですが、華麗な響きの中に悲しみを込めています。
また、リスト「マゼッパ」という交響詩をききますと、(ピアノ曲でもありますが)ウクライナの英雄が祖国のために悲愴な戦いを挑み、悲劇として描かれています。(超絶技巧としてのだめちゃんが挑戦していましたね。超絶技巧が空転する場合、悲惨な結果になるのですが)
この時代のロシアは暗いです。ラフマニノフはアメリカに亡命します。
彼は素晴らしいピアニストで、今もその演奏がCDで聴けます。
ただ、彼は国際コンクールで、ドイツのピアニストであるバックハウスに敗れ、2位になり、作曲に転向しました。
これがないと、今のラフマニノフの名曲は世に出なかったのですね。
よくぞ作曲家になってくれました♫
日本にもいろいろな「警鐘」が鳴っています。勝利の「鐘」にかえたいですが・・・。
除夜の鐘は日本の心を表していて、独特、歴史を思います。
それにしても真央ちゃんは天使そのものでしたよ♪
例えばムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」やボロディン「イーゴリ公」など、圧巻です。
またオーケストラ曲でもチャイコフスキー「1812年」もナポレオンに勝利した(戦わずして見事勝利)フィナーレは鐘の聴かせどころでしょう。
ラフマニノフの「鐘」は、しのびよるロシア帝国崩壊、ロシア革命による亡命、など鬱となったラフマニノフの心の「警鐘」でもあります。
決して「勝利」の鐘ではなく、自分が自分として必死に立つ姿でもあります。
ショパンの「24の前奏曲」の第一曲目は鍵盤の隅から隅までかきならすような強烈な曲で、ラフマニノフはショパンの曲にも大きな影響を受けています。
それは音楽の思想、でしょうか。
ショパンも祖国ポーランドを逃れ、亡命しました。
またラフマニノフのピアノ協奏曲のはじまりは、ゆっくりした鐘の重い響きを彷彿とさせます。
ロシアにとって「鐘」は苦悩であり、悲しみの中の勝利でもある場面で登場、ロシア正教の意識がバックにあります。
「ボリス・ゴドゥノフ」ではロシア正教の坊さんくずれが、酒と食べ物のためにいとも簡単にローマカトリックについて行く面白くも悲しい場面があります。
それほど生活は苦しく、理想よりも前に「食べる」ことです。
ロシアにとってこんな生活がずっと続いてきたのでしょう。
また有名な、リスト「ラ・カンパネッラ(イタリア語で鐘)」は華やかですが、華麗な響きの中に悲しみを込めています。
また、リスト「マゼッパ」という交響詩をききますと、(ピアノ曲でもありますが)ウクライナの英雄が祖国のために悲愴な戦いを挑み、悲劇として描かれています。(超絶技巧としてのだめちゃんが挑戦していましたね。超絶技巧が空転する場合、悲惨な結果になるのですが)
この時代のロシアは暗いです。ラフマニノフはアメリカに亡命します。
彼は素晴らしいピアニストで、今もその演奏がCDで聴けます。
ただ、彼は国際コンクールで、ドイツのピアニストであるバックハウスに敗れ、2位になり、作曲に転向しました。
これがないと、今のラフマニノフの名曲は世に出なかったのですね。
よくぞ作曲家になってくれました♫
日本にもいろいろな「警鐘」が鳴っています。勝利の「鐘」にかえたいですが・・・。
除夜の鐘は日本の心を表していて、独特、歴史を思います。
それにしても真央ちゃんは天使そのものでしたよ♪